主な医薬品とその作用【問091~100】
登録販売者の試験問題について、鳥取,島根,岡山,広島,山口は出題内容が共通です。
【問091】
外皮用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、体の一部分に生じた湿疹、皮膚炎等の一時的な
皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的とするものである。 - ピロキシカムは、非ステロイド性抗炎症成分であり、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透し
鎮痛等の作用を示すため、筋肉痛や関節痛に用いられる。また、光線過敏症の副作用を生じることがある。 - ノニル酸ワニリルアミドは、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を
期待して配合されている場合がある。 - ヘパリン類似成分は、損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して用いられるが、その他に抗炎症作用や保湿作用も期待される。
- 硝酸ミコナゾールは、イミダゾール系抗真菌成分であり、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、
細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問092】
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 安息香酸エストラジオールは、適用局所においてコリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への
血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。 - 女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、塩化カルプロニウムが配合される場合がある。
- カシュウは、タデ科ツルドクダミの塊根を用いた生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な
皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。 - ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、
抗炎症などの作用を期待して用いられる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問093】
歯槽膿漏及び歯槽膿漏薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 歯と歯肉の境目に細菌が繁殖し、歯肉炎を起こすことがあり、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に
広がると歯周炎(歯槽膿漏)となる。 - 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う
口臭を抑える効果も期待して配合されている場合がある。 - 塩化リゾチームは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている場合がある。
- チモールは、歯周組織の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問094】
口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。
- 一般用医薬品の副作用として、口内炎が現れることはない。
- 塩化セチルピリジニウムは、口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。
- シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問095】
ニコチンを含む禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 噛みすぎて出過ぎた唾液を飲み込むと、吐き気や腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと
断続的に噛むこととされている。 - 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収は低下するので、コーヒーや炭酸飲料を摂取した後しばらくは、使用を
避けることとされている。 - 喫煙を完全に止めたうえで使用するものであり、特に、使用中または使用直後の喫煙は避けることとされている。
- 使用期間は6ヶ月を目途とし、1年を超える使用は避けることとされている。
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問096】
滋養強壮保健薬の配合成分とその目的とする作用について、正しいものの組み合わせはどれか。
(配合成分) | (目的とする作用) | |
---|---|---|
a | ヘスペリジン | ビタミン様物質のひとつで、ビタミンC の吸収を助ける。 |
b | アスパラギン酸ナトリウム | 軟骨成分を形成及び修復する 働きがある。 |
c | ガンマ-オリザノール | 米油及び米胚芽油から見出され、 抗酸化作用を示す。 |
d | コンドロイチン硫酸ナトリウム | 肝臓の働きを助け、肝血流を促進する 働きがある。 |
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問097】
漢方及び漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 陰陽五行説は、人体の臓器を五臓六腑に分け、それぞれの臓器が相互に作用し合って生体の
バランスを取っている、という考え方に基づいて処方を選択する考え方である。 - 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、3歳未満
の幼児には使用しないこととされている。 - 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多い。
- 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が
併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問098】
以下の記述に当てはまる漢方処方製剤はどれか。
比較的体力があり、のぼせぎみで顔色が赤く、いらいらする傾向のある人における、鼻出血、不眠症、ノイローゼ、
胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸の症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では
不向きとされる。
- 黄連解毒湯
- 防風通聖散
- 大柴胡湯
- 清上防風湯
- 防已黄耆湯
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問099】
公衆衛生用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、
ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、人体の消毒には用いられない。 - クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。
- ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
- ダイアジノンのようなピレスロイド系殺虫成分の殺虫作用は、神経細胞に直接作用して神経伝達を
阻害することによるものである。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問100】
一般用検査薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 尿糖・尿蛋白検査薬は、尿中の糖や蛋白質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の
有無や種類を判断することはできない。 - 妊娠検査薬を使用する場合の採尿は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい
就寝前が向いているが、尿が濃すぎると、正確な結果が得られないこともある。 - 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
- 尿糖・尿蛋白検査薬及び妊娠検査薬については、一般用医薬品(一般用検査薬)として薬局、店舗販売業、
配置販売業において取り扱うことが認められた製品がある。
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は2番です