主な医薬品とその作用【問091~100】
登録販売者の試験問題について、福岡,佐賀,長崎,熊本,大分,宮崎,鹿児島,沖縄は出題内容が共通です。
【問091】
皮膚に用いる薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
- ブフェキサマクの末梢組織(患部局所)におけるプロスタグランジンの産生を抑える作用については必ずしも明らかにされておらず、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと言われている。
- インドメタシンには、殺菌作用があり、皮膚感染症に対して効果がある。
- 非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェンは、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問092】
みずむし及び抗真菌作用を有する配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- みずむしは、皮膚糸状菌という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる深在性真菌感染症である。
- 白癬患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、抗真菌薬は、化膿が治まってから使用することが望ましい。
- 生薬成分であるモクキンピ(アオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬)のエキスは、皮膚糸状菌の増殖を抑える作用を期待して用いられる。
- イミダゾール系抗真菌成分には、主にオキシコナゾール硝酸塩、ビホナゾール、テルビナフィン塩酸塩が含まれる。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問093】
皮膚に用いる薬の配合成分とその作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。
イオウは、皮膚の角質層の( a )作用を目的として配合される。併せて抗菌、抗真菌作用
を期待され、( b )に配合されている場合もある。また、( a )薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、( c )(うおのめ・たこ用剤)として製造販売されている。
a | b | c | |
1 | 水分保持 | 毛髪用薬 | 医薬品 |
2 | 水分保持 | にきび用薬 | 医薬部外品 |
3 | 角質軟化 | にきび用薬 | 医薬品 |
4 | 角質軟化 | 毛髪用薬 | 医薬部外品 |
5 | 角質軟化 | にきび用薬 | 医薬部外品 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問094】
毛髪用薬及び頭皮・毛根に作用する配合成分に関する以下の記述について、誤っているものを下から一つ選びなさい。
- 「壮年性脱毛症」や「円形脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は医薬品においてのみ認められる。
- 脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して女性ホルモン成分が配合されている場合がある。
- カシュウはヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
- カルプロニウム塩化物は、アセチルコリンと異なり、コリンエステラーゼによる分解を受けにくく、作用が持続するとされている。
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問095】
口の中の疾患やそれに用いる薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状、歯痛の緩和を目的とする医薬品である。
- 口内炎や舌炎は、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。
- アスコルビン酸は、コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して配合される場合がある。
- 歯痛の際に、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、メントール、カンフル等の冷感刺激成分が配合されていることがある。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問096】
滋養強壮保健薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- ビタミン成分に関して、1 日最大量が既定値を超えるものは、医薬品としてのみ認められている。
- 滋養強壮保健薬の効能効果として、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給がある。
- ビタミン成分は、多く摂取すればするほど症状の改善が早まるものである。
- ニンジン、ジオウが既定値以下に配合されている生薬主薬保健薬については、虚弱体質、肉体疲労における滋養強壮の効能が認められている。
1.(a,b) 2.(a,d) 3.(b,c) 4.(c,d)
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問097】
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。
体力虚弱なものの病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血に適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
- 黄連解毒湯
- 防已黄耆湯
- 十全大補湯
- 桂枝茯苓丸
- 大柴胡湯
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問098】
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 忌避剤は人体に直接使用されるが、蚊、ツツガムシ等が人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介するのを防止するものであり、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。
- 燻蒸剤は殺虫成分を基剤に混ぜて整形し、加熱したとき又は常温で徐々に揮散するようにしたものである。
- 有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害する作用を持つ。
- ヒョウヒダニ類は、通常は他のダニや昆虫の体液を吸って生きているが、大量発生したときにはヒトが刺されることがある。刺されるとその部位が赤く腫れて痒みを生じる。
1.(a,b) 2.(a,c) 3.(b,d) 4.(c,d)
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問099】
一般用検査薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品という。
- 一般用検査薬を販売する際には、専門的知識を必要としないため購入者の相談に応じる必要はない。
- 検体中に対象とする生体物質が存在していないにもかかわらず、検査対象外の物質と非特異的な反応が起こって検査結果が陽性になった場合を擬陽性という。
- 正しい方法で検体の採取を行い、一般用検査薬を正しく使用すれば、擬陰性・擬陽性を完全に排除することができる。
1.(a,b) 2.(a,c) 3.(b,d) 4.(c,d)
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問100】
妊娠及び妊娠検査薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 妊娠初期(妊娠12週まで)は、胎児の脳や内臓などの諸器官が形づくられる重要な時期であり、母体が摂取した物質の影響を受けやすい時期である。
- 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1 週目以降の検査が推奨されている。
- 妊娠検査薬の検体は、早朝尿(起床直後の尿)が適しているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないことがある。
- 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、擬陰性を示すことがある。
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は4番です