1. 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際に
   は、十分配慮することが必要である。
2.  胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざらない仕組み（ 血液- 胎盤関門） があるため、医薬品の成分が胎児に移行することはない。
3. 妊娠前後の一定期間に、通常の用量を超えてビタミンＡ含有製剤を摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
4. 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合におけるリスクに関する評価がなされているため、安全性が確立されている。

１（ ａ ，ｂ ） ２（ ａ ，ｃ ） ３（ ａ ，ｄ ） ４（ ｂ ，ｃ ） ５ （ ｃ ， ｄ ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。
2. プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。
3. 一般用医薬品の使用によってもたらされる望ましい反応がプラセボ効果と思われるときは、それを期待して使用を継続するべきである。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 医薬品を保管・陳列する場所については、清潔性が保たれるとともに、温度や湿度に留意する必要がある。
2. 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
3. 医薬品に表示されている「使用期限」は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。
4. 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が（ ａ ） ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく（ ｂ ） の選択により使用されることが目的とされているもの（（ ｃ ） を除く。） をいう。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 世界保健機関（ ＷＨＯ） によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。
2. 高熱や激しい腹痛がある場合など、症状が重いときであっても、対処としてまずは一般用医薬品を使用するよう勧めることが適切である。
3. 登録販売者は、購入者に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。
2. 購入しようとする医薬品を使用する人が、医療機関で治療を受けているかどうかを確認することは重要ではない。
3. 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合にあっては、コミュニケーションをとらなくてもよい。
4. 登録販売者においては、購入者が自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。

１（ ａ ，ｂ ） ２（ ａ ，ｃ ） ３（ ａ ，ｄ ） ４（ ｂ ，ｃ ） ５（ ｃ ，ｄ ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. サリドマイド訴訟は、妊娠している女性がサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
2. サリドマイド製剤は、１ ９ ６ １ 年１ １ 月、西ドイツ（ 当時） のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。
3. サリドマイドの光学異性体のうち、Ｒ体には有害作用がないことから、Ｒ体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。
4. サリドマイドは当時、催眠鎮静薬のほか、胃腸薬にも配合されていた。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

スモン訴訟は、（ ａ ） として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、（ ｂ ） に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。１ ９ ７ ９ 年、スモン訴訟等を契機として（ ｃ ） が創設された。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. ＨＩ Ｖ 訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス（ ＨＩ Ｖ ） が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、ＨＩ Ｖ に感染したことに対する損害賠償訴訟である。
2. ＨＩ Ｖ 訴訟は、国を唯一の被告として提訴され、その後、和解が成立した。
3. ＨＩ Ｖ訴訟の和解を踏まえ、ＨＩ Ｖ 感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院が整備された。
4. ＨＩ Ｖ訴訟等を踏まえ、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等がなされた。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. Ｃ Ｊ Ｄ訴訟は、脳外科手術等に用いられたフィブリノゲン製剤を介して、ＣＪ Ｄに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
2. ＣＪ Ｄは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。
3. ＣＪ Ｄは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
4. ＣＪ Ｄ訴訟は現在も和解が成立していない。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用