1. 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されているが、胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けることがある。
2. 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンＢ１２の吸収に重要な役割を果たしている。
3. 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。
4. 炭水化物とタンパク質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて、小腸から吸収される。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される。
2. 腸管内に排出されたビリルビン（胆汁色素）は、腸管内に生息する常在細菌（腸内細菌）によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
3. 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてタンパク質として蓄えられる。
4. アルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となるが、二日酔いの症状は、この酢酸の毒性によるものと考えられている。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンＫ等を産生している。
2. 通常、糞便の成分の大半は、食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸や腸内細菌の死骸が含まれる。
3. 直腸粘膜と皮膚の境目になる部分には歯状線と呼ばれるギザギザの線がある。
4. 通常、糞便は、直腸に滞留している。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 歯槽骨の中に埋没している歯の部分を歯根、歯頚を境に口腔に露出する部分を歯冠という。
2. 歯冠の表面は、エナメル質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。
3. 歯冠のエナメル質の下には、石灰質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。
4. 歯は、歯周組織によって、上下の顎の骨に固定されている。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、常に少しずつ分泌されている。
2. 鼻腔は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
3. 咽頭は、発声器としての役割もあり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。
4. 肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。
2. 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性タンパク質（セラミド）でできた角質細胞とケラチン（リン脂質の一種）を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
3. メラニン色素は、紫外線から皮膚組織を防護する役割を持つが、過剰に産生されると、シミやそばかすとして沈着する。
4. 体温調節のための発汗は、全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は、手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

ａ 骨吸収は、一生を通じて行われるが、骨形成は高齢になると行われない。
ｂ 骨組織を構成する無機質は、主に炭酸ナトリウムとリン酸ナトリウムである。
ｃ 無機質は、骨に硬さを与え、有機質（タンパク質及び多糖体）は骨の強靱さを保つ。
ｄ 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨層（関節軟骨）に覆われている。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 中枢神経系は、脳や脊髄から体の各部へ伸びている。
2. 脳は、頭の上部から下後方部にあり、記憶、情動、意思決定等の働きを行っている。
3. 脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位（視床下部など）がある。
4. 血液脳関門は、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能のことをいう。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 心臓の左側部分（左心房、左心室）は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。
2. 心臓から拍出された血液を送る血管を動脈、心臓へ戻る血液を送る血管を静脈という。
3. 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
4. 血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積すると、動脈ではその弾力性が損なわれてもろくなる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用