1. 肝機能が低下した人は、正常な人に比べて医薬品の作用がより強く現れることがある。
2. 有効成分は、循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、体外へ排泄されやすい水溶性の物質に変化することがある。
3. 体外への排出経路として、汗中や母乳中などもあるが、母乳中への移行は、乳児に対する作用という点で軽視できない。
4. 薬の作用が持続する原因の一つとして、血漿タンパク質と結合した有効成分が腎臓で濾過されないことが挙げられる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 直腸下部の粘膜から吸収された坐剤の有効成分の多くは、全身循環に入る前に門脈を経由し肝臓を通過する。
2. 多くの有効成分は、血液中の血漿タンパク質と不可逆的に結合して複合体を形成する。
3. 循環血液中で複合体を形成している有効成分の分子は、細胞膜の外側から内側への移動の際は、トランスポーターによって輸送される。
4. 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れるため、医薬品の効き目が過剰に現れることがある。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 皮膚粘膜眼症候群の症例の多くが、中毒性表皮壊死融解症の進展型とみられる。
2. いずれも原因医薬品の使用開始後２週間以内に発症することが多いが、１ヶ月以上経ってから起こることもある。
3. いずれも皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器等に障害が残る場合がある。
4. 口唇の違和感や広範囲の皮膚の発赤等の症状が持続、または急激に悪化する場合、いずれかの副作用が疑われ、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、皮膚科の専門医を受診する必要がある。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 厚生労働省が作成・公表する「重篤副作用疾患別対応マニュアル」の対象に、一般用医薬品に起因する副作用は含まれない。
2. 医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品による副作用が疑われる症状で医療機関の受診を勧める際に、当該医薬品の添付文書等を用いて説明することが望ましい。
3. ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
4. 重篤な肝機能障害は、ダイエット食品として購入された無承認無許可医薬品の使用でも知られている。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 眠気を催すことが知られている医薬品を使用する人は、服用後、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意が必要である。
2. 集中力低下、不眠、不安等の精神神経症状は、医薬品を過量服用するなどの不適正な使用がなされた場合に限り発生する。
3. 副作用が原因の無菌性髄膜炎により、重篤な中枢神経系の後遺症が残ることがある。
4. 副作用として、過去に軽度の無菌性髄膜炎を経験した人の場合、再度同じ医薬品を使用することによる再発は起こることはない。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. イレウス様症状（腸閉塞様症状）の副作用を発症するリスクは、一般的に、小児や高齢者では低い。
2. イレウス様症状（腸閉塞様症状）は、悪化すると、脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。
3. 副作用による消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、突然の吐血・下血によって発見されることもある。
4. 副作用による消化性潰瘍は、胸やけ、吐きけ、胃痛、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ、発熱等の症状が現れるが、重篤な病態へ進行することはない。
2. 一般用医薬品の副作用として現れる間質性肺炎は、症状が一過性で、自然に回復するので、原因と考えられる医薬品の使用を継続しても問題はない。
3. 医薬品の副作用として現れた喘息の症状は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の成分が体内から消失しても寛解しない。
4. 医薬品の副作用として現れる喘息は、成人になってから喘息を発症した人、季節に関係なく喘息発作が起こる人等で発症しやすい。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 鬱血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
2. 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、鬱血性心不全の可能性が疑われる。
3. めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落等の症状が現れた場合は、不整脈の可能性が疑われる。
4. 腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用により、医薬品による不整脈の発症リスクが高まることがある。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 接触皮膚炎の症状は、原因と考えられる医薬品の使用を中止すれば、通常は１週間程度で治まる。
2. 外用薬の使用により発症する光線過敏症は、太陽光線（紫外線）に曝されることで起こり、原因と考えられる医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。
3. 薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、皮膚症状のほか、眼の充血や口唇・口腔粘膜の異常が見られることもある。
4. 薬疹は、医薬品の使用後１～２週間で起きることが多いが、長期使用後に現れることもある。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用