主な医薬品とその作用【問071~080】
登録販売者の試験問題について、茨城,栃木,群馬,山梨,新潟,長野は出題内容が共通です。
【問071】
鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ノスカピンは、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがある。
- マオウは、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。
- カンゾウを大量に摂取すると、偽アルドステロン症を引き起こすことがある。
a | b | c | |
1 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問072】
次の表は、ある強心薬に含まれている成分の一覧である。
4粒中 | |
ゴオウ | 2.0mg |
センソ | 4.0mg |
ジンコウ末 | 4.0mg |
ガジュツ末 | 3.6mg |
ニンジン末 | 4.4mg |
ユウタン | 0.4mg |
カンゾウ末 | 1.6mg |
オウレンエキス | 0.6mg |
ロクジョウ末 | 1.0mg |
この強心薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ゴオウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬である。
- センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
- ロクジョウ末は、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬である。
- 本剤は、口内で噛み砕いて服用する必要がある。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問073】
高コレステロール改善薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用がある。
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
- ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
- ルチンは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問074】
次の表は、ある貧血用薬に含まれている成分の一覧である。
1錠中 | |
溶性ピロリン酸第二鉄 | 79.5mg |
ビタミンC | 50mg |
ビタミンE酢酸エステル | 10mg |
ビタミンB12 | 50μg |
葉酸 | 1mg |
この貧血用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 本剤により、便が赤色になることがある。
- ビタミンCは、正常な赤血球の形成を目的として配合されている。
- ビタミンB12 は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されている。
- 服用前後30 分はタンニン酸を含む飲食物の摂取を控える。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問075】
循環器用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 生薬成分であるコウカは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
- ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける。
- ヘプロニカートは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
a | b | c | |
1 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問076】
50 歳女性、婦人病の症状に良い漢方処方製剤はないかドラッグストアに相談に来られた。状態や症状を確認したところ、体力は中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え性、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、不眠症があることがわかった。次の漢方処方製剤のうち、最も推奨すべきものはどれか。
- 桃核承気湯
- 加味逍遙散
- 温清飲
- 五積散
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問077】
次の表は、ある鼻炎用内服薬に含まれている成分の一覧である。
4カプセル中 | |
プソイドエフェドリン塩酸塩 | 120mg |
フェニレフリン塩酸塩 | 10mg |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 8mg |
ベラドンナ総アルカロイド | 0.4mg |
グリチルリチン酸 | 45mg |
無水カフェイン | 100mg |
この鼻炎用内服薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
- フェニレフリン塩酸塩は、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、配合されている。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は、排尿困難や口渇、便秘等を生じさせることがある。
- ベラドンナ総アルカロイドは、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、配合されている。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問078】
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。
- 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きのみを選択的に抑えるので、排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人も問題なく使用できる。
- 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、ブロメラインが配合されている場合がある。
- メキタジンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問079】
次の表は、ある鼻炎用点鼻薬に含まれている成分の一覧である。
1mL 中 | |
ナファゾリン塩酸塩 | 0.5mg |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 5.0mg |
ベンザルコニウム塩化物 | 0.2mg |
リドカイン | 3.0mg |
この鼻炎用点鼻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- ナファゾリン塩酸塩は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が収縮して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す。
- ベンザルコニウム塩化物は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、配合されている。
- リドカインは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として、配合されている。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問080】
妊娠検査薬に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
妊娠が成立すると、胎児(受精卵)を取り巻く絨毛細胞から( a )が分泌され始める。妊娠検査薬は、尿中の( a )の有無を調べるものであり、検体としては、( b )の尿が向いている。検査薬が( c )に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
a | b | c | |
1 | ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン | 起床直後 | 冷蔵庫内 |
2 | ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン | 就寝前 | 室温中 |
3 | ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン | 起床直後 | 室温中 |
4 | エストラジオール | 起床直後 | 室温中 |
5 | エストラジオール | 就寝前 | 冷蔵庫内 |
※登録販売者 令和3年出題地域試験問題より引用
正解は1番です