1. 咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところである。
2. 飲食物を飲み込む運動（嚥下）が起きるときには、喉頭の入り口にある弁（喉頭蓋）が反射的に開くことにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。
3. 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液を分泌している。
4. 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のペプシノーゲンがペプシンになる。
2. 小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40％が回腸、残り約60％が空腸である。
3. 膵液は、弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。
4. 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン（インスリン及びグルカゴン）等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 大腸の内壁粘膜には絨毛がある。
2. 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンＫを産生している。
3. 通常、糞便の成分の大半は、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸である。
4. 肛門には動脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血すると痔の原因になる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

呼吸を行うための器官系で、鼻腔、（ ａ ）、喉頭、気管、気管支、（ ｂ ）からなる。鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道という。呼吸器は、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの（ ｃ ）が備わっている。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 心臓の内部は、上部左右の心房、下部左右の心室の４つの空洞に分かれている。
2. 血管系は、心臓を中心とする開いた管（開放循環系）である。
3. 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ（静脈弁）が発達して血液の逆流を防いでいる。
4. 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 血漿中のアルブミンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
2. 赤血球中のヘモグロビンは、鉄分と結合したタンパク質で、酸素量の多いところで酸素分子と結合し、酸素が少なく二酸化炭素が多いところで酸素分子を放出する性質がある。
3. 好中球は、白血球の約５％と少ないが、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。
4. 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。
2. リンパ系には心臓のようにポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。
3. リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。
4. リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ（貪食細胞）が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. ボウマン嚢は、腎小体と尿細管とで構成される腎臓の基本的な機能単位である。
2. 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
3. 尿は血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 角膜と水晶体の間は、組織液（房水）で満たされ、角膜に一定の圧（眼圧）を生じさせている。
2. 網膜には光を受容する細胞（視細胞）が密集していて、個々の視細胞は神経線維につながり、それが束になって眼球の後方で視神経となる。
3. 強膜の充血では、白目の部分だけでなく、眼瞼の裏側も赤くなる。
4. 角膜に射し込んだ光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を透過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶが、主に硝子体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｃ） ４（ｂ、ｄ） ５（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用

1. 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の３層構造からなる。
2. 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。
3. 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。
4. 皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。

※登録販売者　令和３年出題地域試験問題より引用