人体の働きと医薬品【問031～040】
登録販売者の試験問題について、埼玉,千葉,神奈川は出題内容が共通です。
【問031】
中枢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 中枢神経系は脳と脊髄から構成され、延髄は後頭部と頸部の境目あたりに位置する。
- 脳において、酸素の消費量は全身の約２０％と多いが、ブドウ糖の消費量は全身の
約５％と少ない。 - 血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は多く、脳の血管は末梢に比べて物質
の透過に関する選択性が低い。 - 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介
さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問032】
交感神経系と副交感神経系が効果器に及ぼすそれぞれの反応に関する次の組合せのうち、
正しいものはどれか。
| 効果器 | 交感神経系 | 副交感神経系 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 目 | 瞳孔収縮 | 瞳孔散大 |
| 2 | 唾液腺 | 少量の粘性の高い唾液を分泌 | 唾液分泌亢進 |
| 3 | 心臓 | 心拍数減少 | 心拍数増加 |
| 4 | 胃 | 胃液分泌亢進 | 血管の収縮 |
| 5 | 膀胱 | 排尿筋の収縮 | 排尿筋の弛緩 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問033】
薬の働く仕組みに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 内服薬は、有効成分が消化管で吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす
全身作用のものが多いが、膨潤性下剤や生菌製剤のように、有効成分が消化管内で作用する場合には局所作用となる。 - 内服薬の有効成分が消化管から吸収される際には、消化管の内容物や他の医薬品の
作用によって吸収量や吸収速度が影響を受けることはない。 - 全身作用を目的としない内服薬であっても、有効成分が消化管内を通過する間に結
果的に吸収されてしまうものがある。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 誤 |
| 3 | 誤 | 誤 | 正 |
| 4 | 正 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問034】
薬の働く仕組みに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から容易に循環血液中に吸収され、始めに肝臓
で代謝を受けることなく全身へ巡る。 - 禁煙補助剤（咀嚼剤）は、有効成分が消化管から吸収され、始めに肝臓で代謝を
受けて全身作用を現す。 - 点鼻薬の有効成分は、鼻腔粘膜の下を通る毛細血管から循環血液中に移行しやすく、
始めに肝臓で代謝を受けて全身作用を現す。 - 肝臓の機能が低下した状態にある人では、正常な人に比べて、循環血液中に医薬品
の有効成分がより少なく到達するため、薬の効き目が弱くなる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
| 3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問035】
薬の働く仕組みに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。
- 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、ほとんどの場合、血液中で血漿蛋白質と
不可逆的に結合した複合体を形成している。 - 医薬品が摂取された後、有効成分の吸収が進むにつれて、その血中濃度が上昇し、ある閾値（最小有効濃度）を
超えたときに生体の反応として薬効がもたらされる。 - 一度に多量の医薬品を摂取して有効成分の血中濃度を高くしても、薬効はある濃度
以上で頭打ちになり、むしろ有害な作用（毒性）が現れやすくなる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平24 年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問036】
医薬品の剤型に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- チュアブル錠は、表面がコーティングされているため、噛み砕かずに水などで喉に
流し込む必要がある。 - 内用液剤は、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりしているため、服用した
後比較的速やかに消化管から吸収される点が特長である。 - カプセル剤は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、水なしで服用す
ることができる。 - 液剤（外用）は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、適用した表面が乾きやすいという
特長がある一方、適用した部位に直接的な刺激感等を与える場合がある。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
- 5.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問037】
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 黄疸とは、グロブリンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留して、皮膚や白目が黄色
くなる現象である。 - 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、高熱（３８℃以上）を
伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる病態である。 - 偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われ
たことに伴う症状であり、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増えていないにもかかわらず生じる。 - 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、
発熱、吐き気・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
| 2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
| 4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問038】
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 精神神経系への副作用のうち、比較的軽いものとして眠気があるが、乗物や機械類
の運転操作中に眠気を生じると重大な事故につながるおそれがある。 - 消化性潰瘍は、一般用医薬品では長期連用のほか、併用すべきでない医薬品やアル
コールとの併用のような不適正な使用が原因で起こる場合が多い。 - イレウスは、医薬品の作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態をいう。
- 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものであり、その症
状は、かぜ、気管支炎等の症状との区別が容易である。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(a,d)
- 4.(b,c)
- 5.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問039】
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 喘息は、坐薬や外用薬で誘発されることはない。
- 医薬品の使用によって発症する鬱血性心不全や心室頻拍は、代謝機能の低下によっ
て発症するリスクが高まるとされている。 - 医薬品の使用が原因となって腎臓に障害を起こすことがあり、尿量の減少等の症状を生じる。
- コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧上昇が誘発され、眼
痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成24 年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問040】
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 接触皮膚炎は、原因となる医薬品が触れた部分の皮膚を中心に生じるが、正常な皮
膚との境目がはっきりしていない。 - 医薬品の使用によって発症するかぶれ症状は、太陽光線（紫外線）に曝されて初め
て起こることもあり、これを光線過敏症という。 - 一度軽度の薬疹ですんだ人は、再度同種の医薬品を使用した場合でも、ショック（ア
ナフィラキシー）等の重篤な副作用を生じることはない。 - 外用薬には、化膿または感染を起こしている患部に対しては使用を避けることとさ
れているものがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
- 5.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は４番です