1. 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、口腔内にひどいただれがある人では、循環血流中への移行による全身的な影響が生じやすくなる。
2. リゾチーム塩酸塩が配合された口腔咽喉薬や含嗽薬は、鶏卵アレルギーの既往歴がある人でも使用できる。
3. ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料（ 義歯等） が変色することがある。
4. ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンＣと反応すると脱色を生じるが、殺菌作用は失われない。

吐きけや嘔吐は、（ ａ ） にある嘔吐中枢の働きによって起こる。嘔吐中枢が刺激される経路はいくつかあるが、消化管での刺激が（ ｂ ） 系を通じて嘔吐中枢を刺激する経路や、内耳の前庭にある（ ｃ ） の不調によって生じる刺激によって嘔吐中枢を刺激する経路がある。

１（ ａ ，ｂ ） ２（ ａ ，ｃ ） ３（ ｂ ，ｃ ） ４（ ｂ ，ｄ ） ５（ ｃ ，ｄ ）

1. 胃酸過多
2. 排尿困難
3. 目のかすみ
4. 動悸
5. 口渇

1. 腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として、ロペラミド塩酸塩が配合されている。
2. ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用を持つとされる。
3. 細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、ベルベリン塩化物、アクリノール、木クレオソート等が用いられる。
4. 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌等の生菌成分が用いられる。

刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬のうち、ヒマシ油は（ ａ ） を刺激し、腸内容物の（ ｂ ） 排除を目的として用いられる。なお、（ ｃ ） では使用を避けることとされている。

1. ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック（ アナフィラキシー） を生じることが知られている。
2. オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
3. ジサイクロミン塩酸塩は、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、６ 歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
4. レイヨウカクは、鎮痛鎮痙作用を期待して配合されている。

１（ ａ ，ｂ ） ２（ ａ ，ｃ ） ３（ ａ ，ｄ ） ４（ ｂ ，ｃ ） ５（ ｃ ，ｄ ）

1. 駆虫薬は、一度に多く服用すると駆虫効果が高まるが、副作用が現れやすくなる。
2. サントニンは、服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがある。
3. カイニン酸は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
4. 駆虫薬は、駆虫成分の排出を促すため瀉下薬が併用されることがあり、ヒマシ油が用いられる。

( ａ ） は、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされる。（ ｂ ） は、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。（ ｃ ） は、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示す。

1. 大豆油不鹸化物（ ソイステロール） には、低密度リポタンパク質（ Ｌ ＤＬ ） 等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質（ ＨＤＬ ）産生を高める作用があるとされる。
2. コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
3. リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
4. 高コレステロール改善薬は、生活習慣病の予防につながるものであり、ウエスト周囲径（ 腹囲） を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品である。

１（ ａ ，ｂ ） ２（ ａ ，ｃ ） ３（ ａ ，ｄ ） ４（ ｂ ，ｃ ） ５（ ｃ ，ｄ ）