1. トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用する。
2. 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が高いほど十分な効果が得られるとされる。
3. ハッカは、咽頭粘膜をひきしめる（収斂）作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。
4. トラネキサム酸は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを期待して用いられる。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. センブリは、キンポウゲ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
2. ケイヒは、クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
3. リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
4. 乾燥酵母やカルニチン塩化物は、味覚や嗅覚に対する刺激以外の作用による健胃成分として配合されている場合がある。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. センナは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに、糞便を柔らかくすることを目的として用いられる。
2. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。
3. ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。
4. ヒマシ油は、比較的作用が穏やかなため、主に３歳未満の乳幼児の便秘に用いられる。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる場合がある。
2. ビスマスを含む成分は、収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。
3. ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。
4. ベルベリンは、ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれ、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つ。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. スクラルファート水和物は、中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として配合されている。
2. 合成ヒドロタルサイトは、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として配合されている。
3. 授乳中の人は、本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける必要がある。
4. 透析を受けている人では、本剤の服用を避ける必要がある。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで効果を示す。
2. メチルベナクチジウム臭化物は、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合されている。
3. 鎮痛鎮痙作用を期待して、エンゴサク等の生薬成分が配合されている場合がある。
4. ブチルスコポラミン臭化物については、まれに重篤な副作用としてショック（アナフィラキシー）を生じることが知られている。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入する。
2. 注入剤を半量使用する場合、残量を冷蔵保管することで安全に再利用できる。
3. ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果がある。
4. グリセリンは、血管修復作用を示すため、グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合にしばしば使用される。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
2. １日用量中センソ１ｍｇを超えて含有する医薬品は、劇薬に指定されている。
3. ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
4. リュウノウは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用があるとされる。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. ビタミンＥは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有する。
2. リノール酸は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える効果を期待して用いられる。
3. パンテチンは、低密度リポタンパク質（ＬＤＬ）等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質（ＨＤＬ）産生を高める作用があるとされる。
4. ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 鉄分の摂取不足を生じると、初期段階からヘモグロビン量が減少するため、ただちに動悸、息切れ等の貧血の症状が現れる。
2. 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ目的で、葉酸が配合されている場合がある。
3. 骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
4. ビタミンＢ１２ が不足して生じる巨赤芽球性貧血は、悪性貧血と呼ばれている。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用