1. 中和反応によって胃酸の働きを弱めること（制酸）を目的として、炭酸水素ナトリウム（重曹）のほか、酸化マグネシウム等のマグネシウムを含む成分が配合されている場合がある。
2. ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用（利胆作用）があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
3. 胃粘膜保護・修復成分であるアルジオキサは、アルミニウムを含むため、透析を受けている人に推奨される。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 次没食子酸ビスマスは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる（収斂）ことにより、腸粘膜を保護することを目的として用いられる。
2. タンニン酸アルブミンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
3. 木クレオソートは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢については適用対象ではない。
2. 腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける必要がある。
3. 重篤な副作用として、まれにショック（アナフィラキシー）、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症を生じることがある。
4. 15 歳未満の小児には適用がない。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. センナは、マメ科のチンネベリセンナ又はアレキサンドリアセンナの小葉を基原とする生薬である。
2. ダイオウは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増す。
3. カサントラノールは、吸収された成分の一 部が乳汁中に移行することが知られている。
4. カルメロースナトリウムは、分解して生じるガスによって便通を促す。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 剤形には注入剤（肛門から薬液を注入するもの）のほか、 坐剤となっているものもある。
2. 注入剤を半量使用する場合、残量を冷蔵保管することで安全に再利用できる。
3. 注入剤を使用する時の注意点として、できるだけ早く押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくり抜き取ることが挙げられる。
4. 浣腸薬は一般に、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 駆虫薬は腸管内に生息する虫体のほか、虫卵にも効果を示す。
2. 複数の駆虫薬を併用することで、組合せによってはかえって駆虫作用が減弱することもある。
3. 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。
4. 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の直腸粘膜にできた痔核は内痔核と呼ばれ、排便と関係なく、出血や患部の痛みを生じる。
2. 痔に対しては、 痔疾用薬の使用と併せて、 痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。
3. アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは、 痔に伴う痛みや痒みを和らげることを主な目的として用いられる。
4. メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されていることがある。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. カゴソウは、シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬であり、尿量増加（利尿）作用を期待して配合されている場合がある。
2. キササゲは、ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬であり、尿路の殺菌消毒効果を期待して配合されている場合がある。
3. ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬であり、尿路の殺菌消毒効果を期待して配合されている場合がある。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

1. 点眼薬の１滴の薬液の量は約５μＬであるのに対して、結膜嚢の容積は３μＬ程度とされている。
2. 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはなく、配合されている成分によっては、緑内障の悪化につながるおそれがある。
3. 点眼薬の使用によって、皮膚に発疹、発赤、 痒み等、全身性の副作用が現れることがある。
4. コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用

この眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

1. ビタミンＢ 6 は、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して配合されている。
2. Ｌ－アスパラギン酸カリウムは、結膜を通っている血管を収縮させて、目の充血を除去することを目的として配合されている。
3. ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。
4. 塩酸テトラヒドロゾリンは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている。

※登録販売者　令和２年出題地域試験問題より引用