登録販売者:過去問[北海道]令和2-9

主な医薬品とその作用【問081~090】

※令和2年度は、新型コロナウィルスの影響による試験日延期等のため、北海道の試験問題は単独の問題となりました。

【問081】

月経及び婦人薬の適用対象となる体質・症状に関する以下記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

  1. 月経周期は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、乳腺で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。
  2. 加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを更年期という。
  3. 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常がなく、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことをいう。
  4. 月経の約3 ~ 1 0日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、興奮、抑鬱などの精神症状を主体とするものを、血の道症の中でも特に月経前症候群という。
No
1
2
3
4
5

誤登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問082】

以下の記述にあてはまる婦人薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

  1. 温清飲(うんせいいん)
  2. 四物湯(しもつとう)
  3. 温経湯(うんけいとう)
  4. 五苓散(ごれいさん)
  5. 大柴胡湯(だいさいことう)

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問083】

アレルギーの症状の仕組みに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入ります。

アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって( a )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。( a )から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定の( b ) (受容体)と反応することで、( c )、血管透過性亢進(血漿タンパク質が組織中に漏出する)等の作用を示す。

No
1 脂肪細胞 タンパク質 血管拡張
2 脂肪細胞 炭水化物 血管収縮
3 肥満細胞 炭水化物 血管収縮
4 肥満細胞 タンパク質 血管収縮
5 肥満細胞 タンパク質 血管拡張

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問084】

アレルギー用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

  1. 抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると眠気が促される。
  2. ジフェンヒドラミン塩酸塩は、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
  3. べラドンナ総アルカロイドは、鼻腔内の刺激を伝達する交感神経系に作用することによって、鼻汁分泌やくしやみを抑える目的で用いられる。
  4. トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問085】

鼻炎及び鼻に用いる薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

  1. アレルギー性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜ症候群の随伴症状として現れることが多い。
  2. アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張してニ次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
  3. ー般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎並びに蓄膿症である。
  4. かぜ症候群等に伴う鼻炎症状の場合、鼻炎が続くことで副鼻腔炎や中耳炎などにつながることもあるため、そのような症状の徴候に対しても注意する必要がある。
No
1
2
3
4
5

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問086】

点眼薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入なさい。

  1. 点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ないため、薬液が結膜嚢内に行き渡るよう一度に数滴点眼することが効果的とされる。
  2. 点眼後に目頭を押さえることで、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。
  3. 1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬では、ソフトコンタクトレンズ装着時に使用できるものがある。
  4. 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障を改善できるものもある。
No
1
2
3
4
5

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問087】

眼科用薬に配合される成分に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

  1. プラノブロフェンは、非ステロイド性抗炎症成分であり、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する。
  2. スルフアメトキサゾールは、ウイルスによる結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状を改善する。
  3. テトラヒドロゾリン塩酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させることにより目の充血を除去する。
  4. ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを活発にすることで、目の調節機能を改善する。

1.(a,b) 2.(a,c) 3.(b,d) 4.(c,d)

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問088】

外皮用薬の配合成分に関する以下の記述うち、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

  1. イブプロフェンピコノールはイブプロフェンの誘導体であるが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。
  2. プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸工ステルは、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示すが、副作用として、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染や、持続的な刺激感が現れることがある。
  3. 皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒みを感じにくくさせる効果を期待して、クロタミトンが配合されている場合がある。
  4. デキサメタゾンは、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)に共通する化学構造を持たない非ステロイド性抗炎症成分である。

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問089】

外皮用薬に配合される成分及びその主な作用に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

配合成分 主な作用
ビホナゾール 皮膚糸状菌の細胞壁を構成する成分の産生を抑制する。
硫酸フラジオマイシン 細菌の細胞壁合成を阻害する。
スルフイソキサゾール 細菌のDNA合成を阻害する。
ウンデシレン酸 患部を酸性にし、皮膚糸状菌の発育を抑制する。

 

No
1
2
3
4
5

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問090】

傷口等の殺菌消毒薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入なさい。

  1. マーキュロクロム液はヨ-ドチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下する。
  2. 消毒用エタノールは、皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することは避けるべきとされる。
  3. べンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合により殺菌消毒効果が低下する。
  4. レゾルシンは細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示す。
No
1
2
3
4
5

※登録販売者 令和2年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です