人体の働きと医薬品【問071~080】
【問071】
中枢神経系に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 脳は、記憶、情動、意思決定等の働きを行っているが、自律神経系、ホルモン分泌等の調節機能は担っていない。
- 小児では血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。
- 延髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これは延髄反射と呼ばれている。
- 脳の重さは体重の20~25%である。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問072】
交感神経と副交感神経が各効果器におよぼす作用の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 目 ――――――― 瞳孔収縮 ―――――― 瞳孔散大
- 心臓 ―――――― 心拍数増加 ――――― 心拍数減少
- 気管支 ――――― 拡張 ―――――――― 狭窄(収縮)
- 末梢血管 ―――― 収縮 ―――――――― 拡張
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問073】
薬の代謝、排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 肝臓の機能が低下した状態にある人では、正常な人に比べて循環血液中に医薬品の成分がより多く到達することとなり、効き目が強すぎたり、副作用を生じやすくなる。
- 循環血液中に移行した医薬品の成分は、未変化体またはその代謝物が膵臓で濾過され、大部分は尿中に排泄される。
- 消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中に移行する。
- 医薬品の成分が乳汁中に移行する場合には、代謝を受けないまま乳汁中に移行することが多い。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問074】
剤型に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 内用液剤は、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりしているため、服用後比較的速やかに消化管から吸収される点が特長である。
- カプセル剤のカプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは蛋白質であるため、アレルギーを持つ人では使用を避けるなどの注意が必要である。
- クリーム剤と軟膏剤では、一般的に適用部位を水から遮断する場合はクリーム剤を用いることが多い。
- 貼付剤は、適用した部位に有効成分が短時間で吸収されるため、薬効の持続が期待できない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問075】
精神神経系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品を多量服用した場合に限り、精神神経障害が発生する。
- 全身性エリトマトーデス、関節リウマチなどの基礎疾患がある人は、医薬品の副作用として無菌性髄膜炎を発症するリスクが高い。
- 医薬品の副作用として無菌性髄膜炎の症状が現れた場合、原因となった医薬品の使用を早期に中止しても、回復は遅く、予後も悪いことがほとんどである。
- 眠気を生じうる成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物の運転などを避ける必要がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問076】
医薬品が原因となって起こるショック(アナフィラキシー)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 発症すると急速に症状が進行してチアノーゼや呼吸困難を生じ、死に至る場合がある。
- ショックは、医薬品の成分に対する即時型の過敏反応である。
- 発症してからの進行が2時間以内と速い。
- 以前に医薬品の成分により蕁麻疹等のアレルギーを起こした人は、同じ成分の医薬品には耐性ができているため、ショックを起こすリスクが低いとされている。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問077】
医薬品の服用による副作用について、最も当てはまるものはどれか。
全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐き気などの症状が現れた。
- 肝機能障害
- 偽アルドステロン症
- イレウス様症状
- 鬱血性心不全
- 間質性肺炎
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問078】
排尿機能や尿に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 交感神経系を抑制する成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が抑制される。
- 医薬品の副作用による腎臓の障害では、尿が濁ったり、血尿の症状を生じることはない。
- 医薬品の副作用により腎臓に障害を起こすと、ほとんど尿が出なくなったり、逆に一時的に尿が増えることがある。
- 副交感神経を抑制する成分が配合された医薬品の使用によって、排尿困難や閉尿を起こすことはない。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問079】
皮膚に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分の皮膚のうち太陽光線に曝された部分にのみ起こり、正常な皮膚との境目がはっきりしているのが特徴である。
- 接触皮膚炎の症状は、原因となる医薬品が触れた部分だけでなく、接触した部分の皮膚を中心に全身に広がり、ほとんどの場合は、中毒性表皮壊死症へ進行する。
- 医薬品の使用により薬疹の症状があり、皮膚以外に、特に目や口腔粘膜の異常や発熱を伴う場合は、皮膚粘膜眼症候群へ進行することがある。
- 医薬品を使用した後に発疹・発赤等の症状が現れた場合には、まず薬疹の可能性を考慮して、原因と思われる医薬品の使用を中止する必要がある。
No | a | b | c | d |
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1 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問080】
医薬品の副作用の症状に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロンが増えることにより生じる。
- 消化性潰瘍では、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状を生じる場合がある。
- イレウス様症状が悪化した場合、腸管内に貯留した消化液が逆流し、激しい嘔吐などの症状が現れる。
- 喘息は内服薬により誘発され、外用薬により誘発されることはない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です