主な医薬品とその作用【問021~030】
【問021】
抗炎症成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ブロメラインは、蛋白質分解酵素で、体内で産生される炎症物質を分解する作用を示す。
- トラネキサム酸は、体内で炎症物質の産生を抑えることで炎症の発生を抑え、腫れを和らげると考えてられている。また、凝固した血液が分解されにくくする働きもある。
- グリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分と類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
- グリチルリチン酸を大量に摂取すると低ナトリウム血症に伴う、偽アルドステロン症を生ずるおそれがあり、使用する前にその適否を十分考慮するなど、慎重な使用がなされる必要がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問022】
体力が衰えたときのかぜのひき始めに適すとされる漢方処方製剤はどれか。
- 葛根湯
- 小柴胡湯
- 麻黄湯
- 桂枝湯
- 小青竜湯
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問023】
次の表はあるかぜ薬に含まれている成分の一覧である。
3包中
イブプロフェン 450mg
グアヤコールスルホン酸カリウム 250mg
d-マレイン酸クロルフェニラミン 3.5mg
無水カフェイン 75mg
ヒベンズ酸チペピジン 75mg
リボフラビン 12mg
dl-塩酸メチルエフェドリン 60mg
アスコルビン酸カルシウム 500mg
このかぜ薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
- イブプロフェン ――――――――――― 頭痛、咽頭痛を鎮める
- d-マレイン酸クロルフェニラミン ―― 鼻汁分泌やくしゃみを抑える
- ヒベンズ酸チペピジン ―――――――― 鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげる
- リボフラビン ―――――――――――― 鼻粘膜や喉のどの炎症による腫れを和らげる
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問024】
かぜ薬に配合される主な成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 塩酸ジフェンヒドラミンが配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。
- トラネキサム酸は、フィブリノゲンやフィブリンを分解する作用もあり、出血傾向の症状がある人では、出血傾向を悪化させるおそれがある。
- リン酸ジヒドロコデインは、副作用として便秘が現れることがある。
- 塩化リゾチームは、心臓病、腎臓病又は高血圧の診断を受けた人では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高い。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問025】
かぜ薬に配合される成分で、まれに重篤な副作用として、無菌性髄膜炎を生じることがある成分はどれか。
- 葛根湯
- アセトアミノフェン
- アスピリン
- イソプロピルアンチピリン
- イブプロフェン
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問026】
かぜ薬に配合される主な成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- アスピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。
- アスピリン、サザピリンは、一般用医薬品では、小児に対しては、いかなる場合も使用しない。
- エテンザミド、サリチルアミドは、一般用医薬品では、小児で水痘又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要がある。
- アセトアミノフェンは、非ピリン系の解熱鎮痛成分で、一般用医薬品では、小児向けの製品はない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問027】
次の表は筋肉の異常緊張、けいれん、疼痛を伴う、肩こり・腰痛・筋肉痛等を効能とする一般用医薬品に含まれている成分の一覧である。
2錠中
メトカルバモール 500mg
エテンザミド 300mg
無水カフェイン 30mg
酢酸トコフェロール 30mg
ジベンゾイルチアミン 8mg
この薬に含まれる成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- メトカルバモールは、非ピリン系の解熱鎮痛成分で、痛みを和らげる。
- エテンザミドは、中枢神経系の刺激反射を抑え、いわゆる「筋肉のこり」を和らげる。
- 無水カフェインは、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を高める効果を期待して配合されている。
- ジベンゾイルチアミンは、神経痛、筋肉痛・関節痛などの症状の緩和に用いられている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問028】
鎮暈薬の成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 臭化水素酸スコポラミンは、肝臓での代謝が早く、抗ヒスタミン成分と比べ持続時間は短い。
- 塩酸メクリジンは、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く、持続時間は短い。
- 塩酸ジフェニドールは内耳にある前庭神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示し、抗ヒスタミン成分としてよりも専ら抗めまい成分として使用される。
- ジメンヒドリナートは、テオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名で、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗コリン成分である。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問029】
鎮暈薬に配合される主な成分で、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、小児では使用を避ける必要がある成分はどれか。
- サリチル酸ジフェンヒドラミン
- 塩酸メクリジン
- マレイン酸クロルフェニラミン
- 臭化水素酸スコポラミン
- テオクル酸プロメタジン
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問030】
次の表はある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。
1包中
スクラルファート 500mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 500mg
ロートエキス 10mg
ソウジュツ乾燥エキス 20mg
この胃腸薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
- スクラルファート ――――――――――― 過剰な胃液の分泌を抑える
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウム ――― 中和反応によって胃酸の働きを弱める
- ロートエキス ――――――――――――― 過剰な胃液の分泌を抑える
- ソウジュツ乾燥エキス ――――――――― 胃粘膜の炎症を和らげる
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です