医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
【問011】
高齢者の医薬品使用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 医薬品の使用上の注意等において高齢者という場合には、おおよその目安として75歳以上を指す。
- 高齢者は、基礎体力や生理機能に個人差はあるが、使用についてはその年齢で一律に判断し情報提供や相談対応を行うことで差し支えない。
- 高齢者にかぜ薬を販売する場合、基礎疾患がなく日頃健康な身体状態が保たれていれば、通常の成人と同様の対応で問題ない。
- 高齢者は、嚥下障害を持つ場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問012】
高齢者の医薬品使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 高齢者は基礎疾患を抱えていることが多く、医師などから薬を処方されている場合もあるが、一般用医薬品を併用しても、用法用量どおりに使用していれば、基礎疾患の症状悪化や治療の妨げになることはない。
- 高齢者では、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族や周囲の人の理解や協力も含め、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
- 一般用医薬品の用法用量は、使用する人の生理機能の個人差をある程度見込んで設定しているので、高齢者であっても基本的には定められた用量の範囲内で使用されることが望ましい。
- 高齢者は、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合等があるので、情報提供や相談対応においては特段の配慮が必要である。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問013】
妊婦及び妊娠していると思われる女性に対する医薬品の使用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 胎盤には、胎盤関門があり医薬品成分の胎児への移行が防御されるため、母体が医薬品を使用しても胎児には影響がない。
- ブロムワレリル尿素を含む一般用医薬品は、胎児障害の可能性があるため使用を避けることが望ましい。
- 妊婦は、体の変調や不調を起こしやすいが、軽い不調であれば一般用医薬品で症状を緩和することが望ましい。
- 便秘薬には、その配合成分や用量によっては、流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問014】
薬事法第25条で規定される一般用医薬品の定義について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであって、( b )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 著しくない | 薬剤師 | 需要者 |
2 | 緩やかな | 薬剤師 | 販売者 |
3 | 緩やかな | 薬剤師 | 需要者 |
4 | 著しくない | 医師 | 販売者 |
5 | 緩やかな | 医師 | 需要者 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問015】
医療機関で治療を受けている人の一般用医薬品の使用に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 登録販売者は、薬局で交付された薬剤を使用している人への一般用医薬品との併用の可否を判断することが義務付けられている。
- インターフェロン製剤で治療を受けている人が小柴胡湯が配合されたかぜ薬を使用した場合、間質性肺炎が現れるおそれがある。
- 生活習慣病等の人が一般用医薬品を使用することによって、その症状が悪化したり治療が妨げられることはない。
- 腎臓病の治療を受けている人がアスピリンを使用した場合、むくみ等の症状が現れ腎臓病を悪化させるおそれがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問016】
医薬品の品質に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 適切な保管・陳列をすれば、品質の劣化は起こらない。
- 使用期限は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
- 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されているので、保管温度の管理は不要である。
- 医薬品に配合されている成分には、光(紫外線)による変質や変敗が起こるものはない。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問017】
医薬品の販売時に購入者から確認しておきたい事項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、又はその家族等が想定されるか。
- その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。
- その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
- その医薬品がすぐに使用される状況にあるか。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問018】
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- CJD訴訟は、血液製剤の投与を受けたことによりCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- CJDはウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。
- CJDはプリオンが脳の組織に感染し、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。
- CJD訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問019】
サリドマイドに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
サリドマイド訴訟は、( a )等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の( b )が発生したことに対する損害賠償訴訟である。サリドマイドは、副作用として血管新生を( c )作用がある。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 催眠鎮静剤 | サリドマイド胎芽症 | 促す |
2 | 貧血用薬 | サリドマイド欠損症 | 促す |
3 | 貧血用薬 | サリドマイド欠損症 | 妨げる |
4 | 催眠鎮静剤 | サリドマイド胎芽症 | 妨げる |
5 | 催眠鎮静剤 | サリドマイド欠損症 | 妨げる |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問020】
薬害に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 医薬品は、治療上の効能・効果とともに何らかの有害な作用等が生じることがあるが、生物由来医薬品では副作用は起こりにくく、現在までそれが原因となった訴訟は起こっていない。
- サリドマイド製剤のなかには一般用医薬品として販売されていた製品もある。
- スモン訴訟は、スモン製剤を使用したことによる薬害事件である。
- 過去に起こった主な薬害訴訟は、サリドマイド訴訟、スモン訴訟、HIV訴訟、CJD訴訟の順で和解が成立した。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です