医薬品に共通する特性と基本的な知識【問031~040】
【問031】
医薬品と食品の飲み合わせに関する次の記述の正誤について、正しいものの組み合わせはどれか。
- アルコール嗜好者では、アセトアミノフェンが代謝されにくくなることがある。
- ハーブは生薬成分が配合された医薬品の効き目を増強させることがある。
- カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に服用すると、カフェインの過剰摂取になることがある。
- ブロムワレリル尿素が配合された解熱鎮痛剤服用時に飲酒すると、ブロムワレリル尿素の鎮静作用が増強することがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問032】
医薬品の使用上の注意等において用いられる、年齢区分のおおよその目安として正しいものはどれか。
- 乳児 - 3歳未満
- 幼児 - 10歳未満
- 小児 - 15歳未満
- 高齢者 - 60歳以上
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問033】
次の記述について、正しいものはどれか。
- 一般用医薬品は、全て小児用向けのものが作られている。
- 小児は、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。
- 乳児は、積極的に一般用医薬品によるセルフメディケーションを行うことが望ましい。
- 高齢者は、一般用医薬品を定められた量より少なく使用すれば副作用が生じることはない。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問034】
妊婦、授乳婦等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 母体が医薬品を使用した場合に、医薬品成分の胎児への移行を、胎盤関門がどの程度防御するかは、未解明のことが少なくない。
- アスピリンは、胎児の動脈管の収縮や妊娠期間の延長等のおそれがあるため、出産予定日12週間以内の妊婦は服用してはいけない。
- 塩酸ジフェンヒドラミンは、乳児に昏睡を起こすおそれがあるため、授乳中の人は本剤を服用しないか、服用する場合は授乳を避ける必要がある。
- ヒマシ油類は、その作用により流産・早産を誘発するおそれがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問035】
次の成分を主薬とする製剤のうち、使用上の注意として、「胃酸過多の症状がある人は服用しないこと」とされているものはどれか。
- イブプロフェン
- スクラルファート
- カフェイン
- 塩酸プソイドエフェドリン
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問036】
医薬品の品質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
- 配合成分は、温度、湿度等によって品質の劣化を起こしやすいが、直射日光には安定であるものが多い。
- 使用期限とは、適切な方法で、かつ未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
- 適切な保管をしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問037】
一般用医薬品の役割に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 健康状態の自己検査
- 生活の質(QOL)の改善・向上
- 衛生害虫の防除
- 重度な疾病に伴う症状の改善
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問038】
一般用医薬品の販売等に従事する専門家が情報提供を行う際、購入者から確認又は把握することが望ましい事項として、正しい組み合わせはどれか。
- その医薬品を使用する人が、相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれのある他の医薬品や食品を摂取していないか。
- その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか。
- 購入者が加入している健康保険の種類はなにか。
- その医薬品がすぐに使用される状況にあるか。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問039】
次の記述は、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関するものである。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
CJDは蛋白質の一種であるプリオンが原因とされ、プリオンが脳の組織に感染し、次第に( a )に類似した症状が現れ、死に至る重篤な( b )である。ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。
No | a | b |
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1 | 中毒性表皮壊死症 | 神経難病 |
2 | 中毒性表皮壊死症 | 膠原病 |
3 | 認知症 | 膠原病 |
4 | 認知症 | 神経難病 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問040】
薬害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルスが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、ヒト免疫不全ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担などが講じられている。
- スモン訴訟は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を妊婦が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
- スモン訴訟等を契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です