人体の働きと医薬品【問071~080】
【問071】
副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品は、十分に注意して適正に使用すれば副作用を生じることがない。
- 重篤な副作用は、一般に発生頻度が低いため、副作用の早期発見・早期対応が行われるには、医薬品の販売等に従事する専門家が副作用の症状に関する知識を有することが重要である。
- 厚生労働省が作成した「重篤副作用疾患別対応マニュアル」には、医療用医薬品のみの副作用について、その症状や注意すべき人などがまとめられている。
- 医薬品の販売等に従事する専門家が購入者等に対し、一般用医薬品の副作用と疑われる症状について医療機関の受診を勧奨する際は、その添付文書を持参して見せるように説明するなどの対応がなされることが望ましい。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問072】
ショック(アナフィラキシー)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品の成分に対する( a )の過敏反応(アレルギー)である。発生頻度は( b )、以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きるリスクが( c )とされている。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 即時型 | 高く | 低い |
2 | 遅延型 | 高く | 低い |
3 | 即時型 | 低く | 高い |
4 | 遅延型 | 低く | 高い |
5 | 即時型 | 高く | 高い |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問073】
中毒性表皮壊死症に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられている。
- 全身が広範囲にわたって赤くなり、皮膚の剥離、目の充血等の症状を伴う病態で最初に報告をした医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。
- 発症機序の詳細は、現在明確にされており、発症を予測することが容易である。
- 目の異変は、皮膚等の粘膜の変化とほぼ同時に、又は皮膚よりも先に現れ、両目に急性結膜炎が起こることが知られている。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問074】
医薬品による肝機能障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品の成分や代謝物の肝毒性による中毒性のものと、医薬品の成分に対する即時型の過敏反応によるアレルギー性のものとに大別される。
- 自覚症状がみられず、健康診断等の血液検査で初めて判明する場合もある。
- 肝機能障害が疑われた時点で、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けることが重要であり、漫然と使用し続けた場合には、不可逆的な病変に至ることもある。
- 症状のひとつである黄疸は、血色素であるヘモグロビンが胆汁中に排出されないために起こる症状である。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問075】
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 原因となる医薬品により副腎皮質からのアルドステロンの分泌が増えることによって引き起こされる症状である。
- 体内にカリウムと水分が貯留することにより血圧上昇、浮腫等の症状が現れる。
- 医薬品のみならず、食品との相互作用によっても発症することがある。
- 体が小柄な人や高齢者において生じやすいとされている。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問076】
精神神経系障害に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 医薬品の作用によって末梢神経系が刺激されて現れる。
- 不眠、不安、興奮等の症状を生じることがある。
- 医薬品の多量服用や長期連用等の不適正な使用がなされた場合に発生することがある。
- 使用した人の体質等により通常の使用でも発生することがある。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問077】
外皮系、骨格系及び筋組織に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- コラーゲンは、表皮の最下層にあるメラノサイトで産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
- 汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。
- 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている
- 筋組織は神経からの指令によって収縮するが、随意筋は自律神経系で支配されるのに対して、不随意筋は体性神経系に支配されている
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問078】
医薬品により心臓や血圧に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 鬱血性心不全が起こった場合でも、自覚症状は現れることはない。
- 鬱血性心不全は、代謝機能の低下によって発症するリスクが高まるとされており、特に高齢者では配慮が必要である。
- 鬱血性心不全や心室頻拍は、重篤化すると失神を起こすこともあり、その場合、生死に関わる危険な不整脈を起こしている可能性があるので、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。
- 循環器系に悪影響を生じるおそれが特に大きい医薬品においては、高血圧の診断を受けた人には使用しないこととなっているが、心臓病の患者には使用することができる。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問079】
次の記述は、自律神経が各器官に働きかける作用である。このうち副交感神経系の働きを示したものはどれか。
- 目の瞳孔が散大する。
- 心臓においては心拍数が増加する。
- 気管支が拡張する。
- 腸の運動が亢進する。
- 膀胱の排尿筋が弛緩し排尿が抑制される。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問080】
医薬品により皮膚に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 接触皮膚炎は、医薬品が触れた部分だけでなく、光が当たった部分の皮膚から全身へ広がり、重篤化する場合がある。
- 光線過敏症は、原因と考えられる貼付剤を剥がせば、発症することはない。
- 薬疹を経験したことのない人でも、二日酔いや肉体疲労等のときに医薬品を使用することで発症することがある。
- 医薬品を使用した後に生じた痒み等の症状は、一般の生活者が自己判断で別の医薬品を用いて対症療法を行うことが望ましい。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です