1. 妊婦が一般用医薬品を使用する場合、妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要がある。
2. 胎児の血液と母胎の血液とが混ざらない仕組み（胎盤関門）によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、すべて解明されているので、胎盤関門を通過しない医薬品については、特段の配慮を必要としない。
3. 妊婦が便秘薬を使用する場合、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがある医薬品があるので、十分注意して適正に使用するか、又は使用そのものを避ける必要がある。
4. 母乳を介して乳児に好ましくない影響が及ぶことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避ける必要がある。

1. ビタミンＣ
2. ウルソデオキシコール酸
3. リパーゼ
4. ビタミンＥ
5. ジアスターゼ

1. 医薬品を使用したとき、薬理作用として意図的に生じさせる作用をプラセボ効果という。
2. プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待（暗示効果）や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。
3. 通常、医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。
4. プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には望ましいもの（効果）のみがあり、不都合なもの（副作用）はない。

第１欄
医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の（ ）から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの

第２欄

1. 医療関係者
2. 病院関係者
3. 医薬関係者
4. 製薬関係者
5. 研究関係者

1. 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれる必要がある。
2. 医薬品は適切な保管・陳列がなされれば、経時変化による品質の劣化を避けることができる。
3. 医薬品の外箱等に記載されている使用期限は、いったん開封されたとしても品質が保持される期限である。
4. 一般用医薬品では、購入後すぐに使用されるとは限らないことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。

近年、身近にある一般用医薬品を利用する「セルフメディケーション」の考え方がみられるようになってきている。ＷＨＯによれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に（ ａ ）を持ち、（ ｂ ）な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。

1. その医薬品を何のために購入しようとしているのか。
2. その医薬品を使用する人は、購入者本人なのか、その家族なのか。
3. その医薬品を使用する人が、医療機関で治療を受けていないか。
4. その医薬品を使用する人が、健康保険に加入しているか。

（ ａ ）等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の（ ｂ ）（サリドマイド胎芽症）が発生したことに対する損害賠償訴訟である。

1. 整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症（スモン）に罹患したことに対する損害賠償訴訟をスモン訴訟という。
2. キノホルム製剤は、米国では１９６０年にアメーバ赤痢に使用が制限されたことを受け、我が国でも同年にすみやかに販売が停止された。
3. スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重症患者に対する介護事業等が講じられている。
4. スモン訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。

1. ＨＩＶ訴訟は、ヒト免疫不全ウイルス（ＨＩＶ）が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、ＨＩＶに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
2. ＨＩＶ訴訟を踏まえ、国では血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られるとともに、薬事行政組織の再編、情報公開の推進等がなされた。
3. ＣＪＤ訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
4. ＣＪＤは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。