1. 脳の重さは体重の約５％で、脳のブドウ糖の消費量も全身の約５％である。
2. 全ての薬物は、血液脳関門を通過して脳の組織へ移行できる。
3. 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢などがある。
4. 脊髄は、末梢からの刺激に対して脳を介して刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。

1. 内服薬の成分は、消化管で濃度の薄い方から濃い方へ拡散し吸収される。
2. 坐剤は、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
3. 点眼薬は、投与量が少ないため、ショック（アナフィラキシー）などが起こることはない。
4. 皮膚に適用する医薬品（塗り薬）の浸透する量は、皮膚の状態、傷の有無や程度によって影響を受ける。

1. 一度に多量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上で薬効は頭打ちになり、むしろ有害な作用が現れやすくなる。
2. 全身作用を目的とする医薬品は、その有効成分の血中濃度推移が無効域と危険域の間の範囲となるよう使用量や使用間隔が定められている。
3. チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用してはいけない。
4. 錠剤のように固形状に固めずに、粉末状としたものを顆粒剤という。

1. 内服液剤は、内服固形製剤よりも飲みやすく、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される。
2. シロップ剤は容器に残る分を予測し多めに有効成分が加えられているので、容器に残った部分を水ですすいで飲む必要はない。
3. カプセル剤を水なしで服用するとゼラチンが喉や食道に張り付くことがあるため、注意が必要である。
4. 軟膏剤とクリーム剤を比較したとき、適用部位を水で洗い流しやすくする場合などは軟膏剤を用いることが多い。

1. 医薬品の副作用によって不安、震え等の症状を生じた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けることが望ましい。
2. 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用として生じることがない。
3. 無菌性髄膜炎は、首筋のつっぱりを伴った軽い頭痛から徐々に長期間かけて症状が現れる。
4. 医薬品の長期連用、過量服用などの不適切な使用によって、倦怠感や虚脱感を生じることがある。

1. 医薬品の成分に対する遅延型の過敏反応である。
2. アレルギーの一種であり、皮膚の痒みや蕁麻疹などの症状があらわれるが、死に至るおそれはほとんどない。
3. 発症してから進行が非常に速いことから、発症した場合は、救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。
4. 以前に医薬品の成分によりショックを起こした人は、同じ成分の医薬品には耐性ができているため、ショックを起こす可能性は低い。

めまい、立ちくらみ、全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈が飛ぶような感じなどの症状が現れた。

1. 消化性潰瘍
2. 間質性肺炎
3. 光線過敏症
4. 鬱血性心不全
5. 肝機能障害

1. 黄疸を生じる。
2. 尿量が減少する。
3. 進行すると筋力低下を生じる。
4. 浮腫を生じる。

1. 胃に激しい痛みを生ずる。
2. 消化管出血により糞便が黒くなる。
3. 腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
4. 突然の吐血を起こすことがある。

1. 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、眼圧低下が誘発され、緑内障を悪化させることがある。
2. 散瞳を生じる成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作をさける必要がある。
3. 接触性皮膚炎は、原因となる医薬品が触れた部分だけでなく、広範囲にただれなどの炎症が起きる。
4. 循環器系に悪影響を生じるおそれが大きい医薬品は、高血圧や心臓病などの診断を受けた人には使用しない。