1. 脳の重さは体重の約5％であるが、酸素消費量は全身の約20％、ブドウ糖の消費量は全身の約25％と多い。
2. 脊髄には、心臓中枢や呼吸中枢がある。
3. 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高い。
4. 脊髄が、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返すことを脊髄反射という。

1. 経口投与の場合、消化管で吸収された後、血液中に移行した医薬品成分は、循環血流に乗って全身へ巡る前に肝臓を通過する。
2. ほとんどの医薬品成分は、血液中で血漿蛋白質と結合した複合体を形成し、この複合体を形成している分子が酵素の作用を受けやすいため、医薬品成分は速やかに代謝される。
3. 循環血液中に移行した医薬品成分は、未変化体又はその代謝物が腎臓で濾過され、大部分が尿中に排泄される。
4. 循環血液中に移行した医薬品成分は、尿による排泄のほか、成分によっては、未変化体又は代謝物が胆汁中に分泌され、糞便中に混じって排泄されるものもある。

1. アスピリン
2. エテンザミド
3. ウルソデオキシコール酸
4. 無水カフェイン
5. マレイン酸クロルフェニラミン

1. 消化管からの吸収量や吸収速度は、他の医薬品の作用によって影響を受けやすいが、消化管の内容物の影響は受けない。
2. 一般に、消化管からの吸収は、医薬品濃度の高い方から低い方へ拡散していくことで消化管にしみ込んでいく現象である。
3. 点鼻薬は、鼻腔粘膜から吸収されるので、全身性の副作用は生じない。
4. 加齢等により皮膚のみずみずしさが低下すると、貼り薬の有効成分が皮膚に浸透・拡散しやすくなる。

1. 内服錠剤が大きくて飲みにくい場合は、口中で噛み砕いて服用する。
2. 内用液剤は、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりしているため、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される。
3. カプセル剤を水なしで服用すると、ゼラチンが喉や食道に張り付くことがある。
4. 軟膏剤、クリーム剤、貼付剤、噴霧剤等の外用剤は、有効成分が同じであれば、どの剤型を選択しても効果や副作用が同じである

皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死症において、目の異変は、皮膚等の粘膜の変化とほぼ同時に、又は皮膚の変化よりも半日～１日程度先に現れ、両目に（ ）が起こることが知られている。

1. 網膜剥離
2. 急性結膜炎
3. 眼圧上昇
4. ドライアイ
5. 夜間視力の低下

1. 体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。
2. 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより発症する。
3. 小柄な人や高齢者において生じやすいとされ、原因となる医薬品を長期にわたって服用してから初めて発症する場合もある。
4. グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を引き起こすおそれがある。

1. 間質性肺炎は、原因となる医薬品の使用から１～２時間程度の間に起こる。
2. 間質性肺炎は、悪化すると肺繊維症となる場合がある。
3. 喘息は、内服薬だけでなく坐薬や外用薬でも誘発されることがある。
4. 喘息は、非アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの鼻の疾患が合併している場合に発症しやすい。

1. 薬疹を引き起こす医薬品は限られている。
2. 同じ医薬品では、生じる発疹型は必ず同じである。
3. 皮膚以外に、唇や口腔粘膜の異常が見られることがある。
4. 痒み等の症状に対して、自己判断で別の一般用医薬品を用いて対症療法を行うことは避けるべきである。