主な医薬品とその作用【問041~050】
【問041】
内服のアレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか下欄から選びなさい。
- 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため排尿困難や口渇等の副作用が現れることがある。
- 塩酸プソイドエフェドリンは他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強い。
- 一般用医薬品のアレルギー用薬は、アレルギー症状が現れる前から予防的に使用することが望ましい。
- 一般用医薬品のアレルギー用薬は、一時的な症状の緩和に用いられるため、長期にわたり継続的に使用することが望ましい。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問042】
次の成分を配合する点鼻薬スプレーについての記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
1mL 中
塩酸ナファゾリン 0.5mg
マレイン酸クロルフェニラミン 5mg
塩化ベンゼトニウム 0.2mg
グリチルリチン酸二カリウム 3mg
- 塩酸ナファゾリンは鼻粘膜の血管を収縮させることで、鼻粘膜の充血や脹れをやわらげる。過度に使用されると、血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまりがひどくなりやすい。
- マレイン酸クロルフェニラミンは肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える抗アレルギー成分である。
- 塩化ベンゼトニウムは、細菌による二次感染を防止することを目的として配合される殺菌消毒成分である。
- グリチルリチン酸二カリウムは鼻粘膜の炎症を和らげることを目的とした抗炎症成分である。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問043】
点眼薬に関する次の記述の( )内に入る字句の組み合わせとして正しいものを下欄から選びなさい。
点眼液はまぶたやまつげに触れないように( a )滴ずつ点眼する。1滴の薬液の量は約( b )μL であり、結膜嚢の容積は( c )μL 程度とされている
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 1 | 30 | 30 |
2 | 1 | 50 | 30 |
3 | 1 | 30 | 50 |
4 | 2 | 50 | 50 |
5 | 2 | 30 | 50 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問044】
点眼薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- 一般用医薬品の点眼薬にも、緑内障による目のかすみを改善できるものがある。
- コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り行わないことが望ましい。
- 眼科用薬の副作用は、目の充血や痒み・腫れ等局所性のものに限られ、全身性の副作用はない。
- メチル硫酸ネオスチグミンは、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、目の調節機能を改善する作用を期待して使用される。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問045】
外皮用薬の使用方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか下欄から選びなさい。
- 外皮用薬を使用する際には、適用する皮膚表面に汚れや皮脂が多く付着していると有効成分の浸透性が低下するため、患部を清浄にしてから使用することが重要である。
- 外皮用薬は表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。
- 外皮用薬の塗り薬は、薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すと容器内に雑菌が混入するおそれがある。いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。
- 外皮用薬のエアゾール剤は患部から十分離して噴霧し、また連続して噴霧する時間は10秒以内とすることが望ましい。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問046】
殺菌消毒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- オキシドールの殺菌作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低い。
- 塩化ベンザルコニウムは石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
- ヨウ素の殺菌力は酸性になると低下するため石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落してから使用することが望ましい。
- アクリノールは黄色の色素で、一般細菌類の一部及びウイルスに対する殺菌消毒作用を示すが、真菌及び結核菌に対しては効果がない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問047】
抗炎症作用を有する外皮用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか下欄から選びなさい。
- ステロイド性抗炎症成分を一定量以上含有する製品では、特に長期連用を避ける必要があるので、まとめ買いや頻回にわたり購入する者に対して注意を促すことが重要である。
- 皮膚の炎症によるほてりや痒みの緩和を目的として用いられる成分にはブフェキサマクがある。
- 筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫による鎮痛を目的として用いられる成分にはウフェナマートがある。
- ステロイド性抗炎症成分は、みずむし、たむし等の症状を悪化させる恐れがあることからこれらの患部への使用を避ける必要がある。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問048】
抗菌作用、抗真菌作用を有する外皮用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
- 硝酸ミコナゾールは皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることによりその増殖を抑える。
- ウンデシレン酸は患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
- サルファ剤は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
- バシトラシンは細菌の蛋白質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問049】
歯や口中に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか下欄から選びなさい。
- 外用歯痛薬のうち、知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、アミノ安息香酸エチル等の局所麻酔成分が用いられる。
- 歯槽膿漏薬に配合される殺菌消毒成分であるグルコン酸クロルヘキシジンで、まれに重篤な副作用としてアナフィラキシーを生じることがある。
- 茵蔯蒿湯の内服は、体が虚弱で、口渇があり尿量が少なく、便秘する人における、蕁麻疹、口内炎に適すとされている。
- 口内炎用薬等と口腔咽頭薬、含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔をおくことが望ましい。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問050】
禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
- 喫煙を徐々に減らしながら使用することとされている。
- 噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。
- 重い心臓病の基礎疾患がある人では循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です