登録販売者:過去問[茨城,栃木,群馬,山梨,新潟,長野共通]H20-8

主な医薬品とその作用【問071~080】

【問071】

次の表は、あるかぜ薬に含まれている成分の一覧である。

6錠中
イブプロフェン 450mg
マレイン酸クロルフェニラミン 7.5mg
dl-塩酸メチルエフェドリン 60mg
リン酸ジヒドロコデイン 24mg
無水カフェイン 75mg
ヘスペリジン 90mg

このかぜ薬に含まれる成分の作用及び留意点について、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン氏病の既往歴がある人では、それらの疾患の再発を招くおそれがある。
  2. マレイン酸クロルフェニラミンは、くしゃみや鼻汁を抑える目的で配合されている。
  3. 無水カフェインは、抗ヒスタミン成分の作用による眠気を解消する目的で配合されている。
  4. ヘスペリジンは、気道粘膜の線毛運動を促進させて痰の排出を容易にさせる。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,d)
  3. 3.(b,c)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問072】

カフェインの効能効果に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

カフェインは、脳に軽い( a )状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果がある。
また、胃液の分泌を( b )させる作用や心筋を( c )させる作用があるため、胃潰瘍
かいようの診断を受けた人や心臓病の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。

No a b c
1 興奮 低下 抑制
2 興奮 亢進 興奮
3 抑制 低下 興奮
4 抑制 亢進 抑制

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問073】

止瀉薬と止瀉成分についての注意事項に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐き気等の症状を伴う人では、細菌性の下痢や食中毒が疑われるため、収斂成分を主体とする止瀉薬を使用することが望ましいとされている。
  2. 塩酸ロペラミドが配合された止瀉薬は、食あたりや水あたりによる下痢が適用対象である。
  3. タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、卵に含まれるカゼインから精製された成分であるため、卵にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
  4. 次没食子酸ビスマス等のビスマスを含む成分は、循環血液中に移行したビスマスが胎盤関門を通過することが知られており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けることが望ましい。

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問074】

瀉下薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることにより糞便中の水分量を増し、排便を促す。
  2. ヒマシ油は、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に効果的である。
  3. センナが配合された瀉下薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦には使用を避けることが望ましい。
  4. ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示す。

No a b c d
1
2
3
4

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問075】

カンゾウ及びカンゾウを含む医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. カンゾウの主要成分であるアスパラギン酸には、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す作用がある。
  2. 甘草湯とは、激しい咳や咽喉痛の緩解に用いられ、長期間服用することが望ましい。
  3. カンゾウを大量に摂取すると偽アルドステロン症を起こす可能性があり、高齢者、むくみのある人、心臓病、腎臓病又は高血圧の診断を受けた人ではそのリスクが高い。
  4. カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくなく、また、甘味料として一般食品等にも広く用いられる。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,d)
  3. 3.(b,c)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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【問076】

鎮暈薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 塩酸ジフェニドールは、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用がある。
  2. ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用がある。
  3. 臭化水素酸スコポラミンは、中枢に作用して自律神経系の働きを活発にする作用がある。
  4. ジプロフィリンは、胃粘膜の麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗り物酔いに伴う吐き気を抑える作用がある。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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【問077】

胃腸薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することがある。
  2. 生薬成分の配合された健胃薬の味や香りが強く飲みづらいときは、オブラートに包んで服用するとよい。
  3. 健胃薬、消化薬、整腸薬又はそれらの目的を併せ持つものには、医薬部外品として製造販売されている製品がある。
  4. 過剰な胃液の分泌を抑えることを目的として、胃腸薬にアセチルコリンの働きを活発にする成分が配合されることがある。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,c)
  4. 4.(b,d)

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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【問078】

胃腸薬に含まれる成分の注意事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 塩酸ピレンゼピンは、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。
  2. スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
  3. ウルソデオキシコール酸は、胎児毒性の可能性がないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも使用を避ける必要はない。
  4. 塩酸パパベリンには、眼圧を上昇させる作用があるため、緑内障の診断を受けた人では症状の悪化を招くおそれがある。

No a b c d
1
2
3
4

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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【問079】

リン酸コデインに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 延髄の咳嗽中枢に作用して、咳を抑える働きがある。
  2. 長期連用や大量摂取により、薬物依存につながるおそれはない。
  3. 妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が胎盤関門を通過して胎児へ移行することがある。
  4. 胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがある。

No a b c d
1
2
3
4

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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【問080】

鎮咳去痰薬として用いられる医薬品成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 塩酸エチルシステインは、痰の中の粘性蛋白質に作用してその粘りけを減少させることにより痰の切れを良くする。
  2. 塩酸ノスカピンは、気管支平滑筋に直接作用して弛緩させることにより気管支を広げ、鎮咳作用を発現する。
  3. 塩酸トリメトキノールは、交感神経系を刺激し、気管支を拡張させることにより咳や喘息の症状を鎮める。
  4. 臭化水素酸デキストロメトルファンは、気道粘膜からの分泌を促進させることにより痰の切れを良くする。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用

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