主な医薬品とその作用【問061~070】
【問061
強心成分を持つ生薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- センソは、フタバガキ科のリュウノウジュの樹幹の空隙に析出する精油の結晶を用いた生薬である。
- ジャコウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めた生薬である。
- ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬である。
- ロクジョウは、シカ科のシベリアジカ、マンシュウアカジカ等の雄の幼角を用いた生薬である。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問062】
高コレステロール改善薬及びコレステロールの機能に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- ビタミンB2 は過酸化脂質と結合し、その代謝を促す作用を期待して配合される。
- パンテチンは、低密度リポ蛋白質の分解を促し、高密度リポ蛋白質を増加させる効果を期待して用いられる。
- 低密度リポ蛋白質は末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運び、高密度リポ蛋白質はコレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶ。
- コレステロールは水に溶けやすい物質である。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問063】
口腔咽喉薬・含嗽薬の一般的な注意事項に関する記述として、正しいものはどれか。
- トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部にすぐに行き渡るよう、口中で噛み砕いてすぐに溶かすようにして使用することが重要である。
- 含嗽薬は、用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製する濃度を濃くしたほうが十分な効果が得られる。
- 口腔咽喉薬の噴射式液剤では、息を吸いながら噴射することが望ましい。
- 口腔咽喉薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問064】
次の症状に用いられる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
くしゃみや鼻汁・鼻閉(鼻づまり)等の鼻炎症状、薄い水様の痰を伴う咳、気管支炎、気管支喘息等の呼吸器症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。
- 麻黄湯
- 小青竜湯
- 桔梗湯
- 大黄甘草湯
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問065】
解熱鎮痛薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- サリチル酸系解熱鎮痛薬の解熱作用は、体温調節を正常に近い状態に戻すことにより熱を下げる。
- サリチル酸系解熱鎮痛薬の鎮痛作用は、痙攣性の内臓痛に対しても効果が期待できる。
- サリチル酸系解熱鎮痛薬は生理痛(月経痛)に対する鎮痛効果を有するが、これは月経そのものが起こる過程でプロスタグランジンが関与しているためである。
- サリチル酸系解熱鎮痛薬には、エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問066】
32 歳男性が、発熱、咳、くしゃみ、鼻水と激しい喉の痛みの症状を訴え、次の鎮咳去痰薬を購入しようとしている。発熱は38.5℃とのこと。3日ほど前から発熱とせき、くしゃみが現れたため、一般用医薬品の総合感冒薬を服用していたが、その後、鼻水と激しい喉の痛みが現れてきたという。男性は、鶏卵と牛乳に対してアレルギーがあるが、過去にいくつかの総合感冒薬や鎮咳去痰薬を服用しても、アレルギー症状を起こしたことはないという。このような場面で、登録販売者として購入者にアドバイスを行う上で、最も適切なものはどれか。
成分 30ml中
dl-塩酸メチルエフェドリン 75mg
リン酸ジヒドロコデイン 30mg
マレイン酸クロルフェニラミン 12mg
塩化リゾチーム(力価) 60mg
キキョウ流エキス 0.5ml
カフェイン 62mg
- 男性には一部の食物に対するアレルギーがあるが、過去に同様の総合感冒薬や鎮咳去痰薬の使用によりアレルギー症状も発生していないことから、この医薬品と現在使用している総合感冒薬を併用して様子を見るよう勧めた。
- 症状からかぜと判断されるが発熱と激しい喉の痛みを訴えていることから、鎮咳去痰薬ではなく解熱鎮痛薬の購入を勧め、解熱鎮痛薬と現在使用している総合感冒薬を併用して様子を見るよう勧めた。
- 症状からかぜ様の症状と判断されるが、高い発熱と激しい喉の痛みを訴えていることから、インフルエンザなどのウイルス感染なども考えられるため、一般用医薬品による自己治療を行うのではなく、医療機関を受診するよう勧めた。
- 購入しようとしている医薬品には解熱鎮痛作用を有する成分が入っていないため、この医薬品の他に解熱鎮痛薬の購入を勧めた。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問067】
アスピリンに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 代表的な副作用に胃腸障害がある。
- アスピリンはピリン系の解熱鎮痛薬である。
- 血液を凝固しにくくさせる作用がある。
- 肝機能障害を生じることがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問068】
次の症状に用いられる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う人における、神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニーに適するとされる。まれに、重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
- 半夏厚朴湯
- 安中散
- 芍薬甘草湯
- 麦門冬湯
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問069】
駆虫薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫及び条虫である。
- 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
- 複数の駆虫薬を併用すると効果的である。
- 消化管からの吸収による全身作用(頭痛、めまい等の副作用)を防ぐため、空腹時に服用するものが多い。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問070】
催眠鎮静薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 生薬成分のみからなる鎮静薬であれば、複数の鎮静薬の併用や、長期連用をしてもよい。
- アリルイソプロピルアセチル尿素を含有する催眠鎮静薬を服用する場合、その効き目や副作用が増強されるおそれがあるため、飲酒を避ける必要がある。
- ブロムワレリル尿素を含む催眠鎮静薬は、妊婦の睡眠障害に適している。
- ブロムワレリル尿素は、反復して摂取すると依存を生じるおそれがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です