人体の働きと医薬品【問051~060】
【問051】
鼻腔に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 鼻腔上部の粘膜には、特殊な神経細胞(嗅細胞)がある。
- 鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって上下に仕切られている。
- 鼻中隔の前部は、毛細血管が少なく粘膜も厚いため、比較的丈夫で鼻出血はあまり起こらない。
- 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉などの症状を生じる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問052】
外皮系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 皮膚は、表皮、真皮の2層構造からなる。
- 爪は骨の一部が変化してできたものである。
- 皮膚を通っている毛細血管は、収縮して体外へ熱を排出したり、拡張して放熱を抑えたりする。
- 皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しているので、皮膚の表面で病原菌の繁殖が抑えられる。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問053】
毛と汗腺に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 毛根を鞘状に包んでいる毛包には、立毛筋と汗腺がつながっている。
- 立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射が生じる。
- 汗腺には、脇の下などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の2種類がある。
- 体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問054】
中枢神経系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 脳の重さは体重の約5%であるが、脳における細胞同士の働きは、複雑で活発であるため、血液の循環量は心拍出量の約30%、酸素の消費量は全身の約40%、ブドウ糖の消費量は全身の約55%という高い比率を占めている。
- 脳は、延髄で脊髄とつながっている。延髄は多くの生体機能を制御する部位だが、複雑な機能の場合にはさらに上位の脳の働きによって制御されている。
- 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えており、末梢からの刺激はすべて脳に伝わる。
- 脳の血管は末梢と比較すると物質の透過に関する選択性が低いので、血液中から脳の組織へは種類を問わずあらゆる物質が移行する。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問055】
自律神経系の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 目に対しては、交感神経系は瞳孔を収縮させる。
- 腸に対しては、副交感神経系は運動を亢進させる。
- 心臓に対しては、交感神経系は心拍数を減少させる。
- 末梢血管に対しては、副交感神経系は血管を収縮させる。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問056】
内服薬が消化管で吸収されることに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 消化管からの医薬品の吸収は、消化管が消化作用によって積極的に医薬品成分を取り込むことで起こる。
- 内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分が少しずつ時間をかけて溶出するように作られているものもある。
- 全身作用を目的としない内服薬でも、医薬品の成分が循環血液中に移行するものがあるので、場合によっては副作用を生じることがある。
- 内服薬には、錠剤、カプセル剤、腸溶性製剤等があるが、多くの場合、小腸で有効成分が溶出する。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問057】
摂取した医薬品成分が循環血液中に移行するまでの代謝と、循環血液中に移行された医薬品成分の排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品の成分が循環血液に到達する量は、肝臓の機能が低下した人でも正常な人とほぼ同じである。
- 消化管で吸収された医薬品の成分は消化管の血管から血液中へ移行する。その血液は門脈を経由して肝臓に入る。
- 乳汁中への医薬品の成分の移行は、体外に排出される経路とされない。
- 循環血液中に移行した医薬品の成分のほとんどは、未変化体又はその代謝物として糞便中に排泄される。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問058】
次の偽アルドステロン症に関する記述のうち、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
体内に塩分と( a )が貯留し、体から( b )が失われたことに伴う症状であって、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増えていないにもかかわらず生じることから、偽アルドステロン症と呼ばれる。
No | a | b |
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1 | 二酸化炭素 | カリウム |
2 | 二酸化炭素 | マグネシウム |
3 | 水 | カリウム |
4 | 水 | マグネシウム |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問059】
次の記述は医薬品の主な副作用に関するものである。これらの症状を示す副作用の名称について、正しい組み合わせはどれか。
- 全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、吐き気等の症状を生じる場合もあるが、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明する場合もある。
- 急に発症し、激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐等の症状があらわれる。
- 尿量の減少、ほとんど尿が出ない、逆に一時的に尿が増える、倦怠感、吐き気等の症状を生じる。
No | a | b | c |
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1 | 肝機能障害 | 精神神経障害 | 膀胱炎様症状 |
2 | 肝機能障害 | 無菌性髄膜炎 | 腎障害 |
3 | 偽アルドステロン症 | 精神神経障害 | 腎障害 |
4 | 偽アルドステロン症 | 無菌性髄膜炎 | 膀胱炎様症状 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問060】
目に現れる副作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
( a )作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧( b )が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。特に( c )のある場合には注意が必要である。
No | a | b | c |
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1 | 抗コリン | 上昇 | 緑内障 |
2 | 抗コリン | 低下 | 白内障 |
3 | コリン | 上昇 | 緑内障 |
4 | コリン | 低下 | 白内障 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です