人体の働きと医薬品【問061~070】
登録販売者の試験問題について、愛知,三重,静岡,岐阜,石川,富山は出題内容が共通です。
【問061】
人体の構造に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
ヒトの体は、( a )が集まって構成されており、関連する働きを持つ( a )が集まって( b )を作り、
複数の( b )が組み合わさって一定の形態を持ち、特定の働きをする( c )が形成される。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 器官 | 組織 | 細胞 |
2 | 組織 | 器官 | 細胞 |
3 | 細胞 | 組織 | 器官 |
4 | 細胞 | 器官 | 組織 |
5 | 器官 | 細胞 | 組織 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問062】
唾液に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(プチアリン。唾液アミラーゼともいう。)が含まれる。
- 味覚の形成にも重要な役割を持っている。
- リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用もある。
- 口腔内はpHがほぼ中性に保たれ、アルカリによる歯の齲蝕を防いでいる。
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問063】
咽頭及び食道に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的
に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。 - 食道には、消化液の分泌腺がある。
- 嚥下された飲食物は、重力によって胃に落ち込むのでなく、食道の運動によって胃に送られる。
- 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問064】
膵臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する。
- 膵液は酸性で、胃で弱アルカリ性となった内容物を中和する。
- 膵臓では、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給は担っていない。
- 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を
血液中に分泌する内分泌腺でもある。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問065】
栄養分の代謝及び貯蔵に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合
わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
小腸で吸収された( a )は、血液によって肝臓に運ばれて( b )として蓄えられる。
( b )は、( a )が重合してできた高分子多糖で、血糖値が下がったときなど、必要に応じて( a )に分解
されて血液中に放出される。皮下組織等に蓄えられた( c )も、一度肝臓に運ばれてからエネルギー源として利
用可能な形に代謝される。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | ブドウ糖 | 脂質 | グリコーゲン |
2 | グリコーゲン | ブドウ糖 | 脂質 |
3 | グリコーゲン | ブドウ糖 | ビタミンA |
4 | ブドウ糖 | グリコーゲン | 脂質 |
5 | ブドウ糖 | グリコーゲン | ビタミンA |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問066】
大腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、
小腸と同様に内壁粘膜に絨毛がある。 - 大腸では消化はほとんど行われない。
- 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
- 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や
腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、水分は約5%に過ぎない。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問067】
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなり、鼻腔から
気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を上気道という。 - 呼吸器は常時外気と接触する器官であり、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの防御機構が備わっている。
- 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気
を与えたり、粘膜を保護するため、必要な場合に分泌され、常には分泌されない。 - 肺には肺を動かす筋組織があるため、自力で膨らんだり縮んだりすることによって、拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問068】
循環器系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 拍動とは、心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する心臓の動きである。
- 心臓の右側部分(右心房、右心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換
が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。 - 動脈は弾力性があり、圧力がかかっても耐えられるようになっている。この動脈は、多くが体の皮膚表面近くを通っている。
- 四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い
帆状のひだ(静脈弁)が発達して血液の逆流を防いでいる。
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問069】
血漿成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
( a )は、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、
ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。
( b )は、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体として
の役割を担うため、そういったものは免疫( b )とも呼ばれる。
( c )は、血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散している。
No | a | b | c |
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1 | アルブミン | グロブリン | 脂質 |
2 | グロブリン | アルブミン | 脂質 |
3 | アルブミン | グロブリン | 糖質 |
4 | アミラーゼ | グリコーゲン | 脂質 |
5 | グロブリン | アルブミン | 糖質 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問070】
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。
- 副腎は、左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と間質の2層構造からなる。
- 膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
- 男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が縮小し、尿道を
圧迫して排尿困難等を生じることがある。
No | a | b | c | d |
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1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は3番です