人体の動きと医薬品【問071~080】
【問071】
アナフィラキシーに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 発生頻度は低いが、以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹などのアレルギーを起こしたことがある人で起きるリスクが高いとされている。
- 医薬品の成分に対する遅延型の過敏反応(アレルギー)である。
- 顔や上半身の紅潮・熱感・吐き気・手足が冷たくなる、冷や汗、息苦しさ・胸苦しさなどの症状が現れ、発症すると急速に症状が進行してチアノーゼや呼吸困難等を生じることがあるが、致命的な転帰をたどることはない。
- 発症してから進行が非常に速い(2時間以内)ことが特徴である。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問072】
イブプロフェンを使用した際に、無菌性髄膜炎の副作用を発症するリスクが高いとされる基礎疾患はどれか。
- 混合性結合組織病
- 喘息
- 緑内障
- アレルギー性鼻炎
- 慢性閉塞性肺疾患
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問073】
目に現れる副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、3箇所の( a )内には、どちらも同じ字句が入る。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている房水が排出されにくくなるのと、眼圧の( a )により視覚傷害を生じる。
例えば( b )作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧の( a )が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがあり、特に( c )がある場合には注意が必要である。眼圧の( a )に伴って、頭痛や吐き気・嘔吐等の症状が現れることもある。症状が長引いたまま放置された場合には、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害(視野欠損や失明)に至るおそれがあり、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要がある。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 上昇 | 殺菌 | 緑内障 |
2 | 下降 | 抗炎症 | 緑内障 |
3 | 上昇 | 抗コリン | 緑内障 |
4 | 下降 | 抗コリン | 角膜潰瘍 |
5 | 上昇 | 抗炎症 | 角膜潰瘍 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問074】
副作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 偽アルドステロン症の主な症状としては、尿量の減少、血圧降下、嘔吐等がみられ体が大柄な人や高齢者において生じやすいとされる。
- 消化性潰瘍は、医薬品の作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態であり、医薬品の長期連用のほか、併用すべきでない医薬品のアルコールと併用等の不適正な使用が原因で起きる場合が多い。
- 医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が増加し、病気などに対する抵抗力が弱くなり、進行すると重症の細菌感染を繰り返し、病気などに対する抵抗力が弱くなり、進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となるおそれもある。
- 医薬品の使用に生じる肝機能障害は、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐き気等の症状が必ず現れる。
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問075】
間質性肺炎に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 気管支又は肺胞が感染して炎症を生じたものである。
- 悪化すると肺線維症(肺が繊維化を起こして硬くなってしまう状態)となる場合がある。
- 息切れ、息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)発熱などの症状が必ず現れる。
- 医薬品の使用から1~2週間程度の間に起こる
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問076】
イレウス様症状(腸閉塞様症状)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものを下欄の1~5の中から選びなさい。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。
腸内容物の通過が阻害された状態をイレウスといい、腸管自体は閉塞をおこしていなくても、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい( )が現れる。
小児や高齢者のほか、普段から( )傾向のある人は発症のリスクが高いとされる。
- アレルギー
- 軟便
- 排尿障害
- 食欲不振
- 便秘
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問077】
接触皮膚炎に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 医薬品が触れた皮膚と、正常な皮膚との境目がはっきりしないのが特徴である。
- 接触皮膚炎はアレルギー性と刺激性とに大別される。
- 原因となる医薬品と接触してから発症までの時間は一定である。
- 原因と考えられる医薬品と接触がなくなれば、1週間程度で症状は治まる。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問078】
医薬品の副作用による喘息に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 原因となる医薬品を使用して6~10時間で、鼻水・鼻づまりが起きる。
- 顔面の紅潮や目の充血、吐き気、腹痛、下痢を伴う事もある。
- 内服薬や座薬で誘発されるが、外用薬で誘発されることはない。
- 原因となった医薬品の成分が体内から消失すれば症状は寛解するが、重症の場合は、意識消失や呼吸停止の危険性もある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問079】
心臓や血圧に現れる副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
心臓の自動性が低下して拍動のリズムが乱れ、めまい、立ち眩み、動悸、息切れなどの症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診断を受ける必要がある。
( a )の低下によって発症するリスクが高まるとされており、( b )や( c )の低下、併用薬との相互作用等に留意すべきである。
No | a | b | c |
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1 | 運動機能 | 腎機能 | 自律神経機能 |
2 | 代謝機能 | 排尿機能 | 自律神経機能 |
3 | 運動機能 | 造血機能 | 肝機能 |
4 | 代謝機能 | 腎機能 | 肝機能 |
5 | 運動機能 | 排尿機能 | 自律神経機能 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問080】
排尿機能や尿に現れる副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
自律神経に働いて、( a )神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって( b )の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない等の症状を呈し、さらに進行すると( c )を起こし、下腹部に激しい痛みを起こすことがある。
No | a | b | c |
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1 | 交感 | 腎臓尿細管 | 尿閉 |
2 | 副交感 | 膀胱の排尿筋 | 尿閉 |
3 | 副交感 | 前立腺 | 嘔気 |
4 | 副交感 | 膀胱の排尿筋 | 嘔気 |
5 | 交感 | 膀胱の排尿筋 | 嘔気 |
※登録販売者 平成20年出題地域試験問題より引用
正解は2番です