1. 坐剤は肛門から挿入すると直腸内で溶け、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
2. 直腸下部から吸収された坐剤の有効成分は、肝臓で代謝され静脈から循環血中に入り全身を巡る。
3. 皮膚に適用する医薬品（塗り薬、貼り薬等）は、適用部位に対する局所的な効果を目的とするものがほとんどである。
4. 消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、その血液は門脈を経由して肝臓に入る。

損傷した血管は、血管壁が収縮することで血流を減少させ、大量の血液が流出するのを防ぎ、同時に、損傷部位に血小板が粘着、凝集して傷口を覆う。血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿蛋白質の一種である（ ａ ）が傷口で重合して線維状の（ ｂ ）となる。（ ｂ ）線維に赤血球や血小板などが絡まり合い、（ ｃ ）となって傷口をふさぎ、止血がなされる。

1. 口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、水なしで服用することができる。
2. カプセル剤の原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどの動物由来の蛋白質であるため、アレルギーを持つ人では使用を避けるなどの注意が必要である。
3. 内服液剤は、一般的に固形製剤と比べ、服用後、循環血液中の成分濃度が上昇しやすい。
4. 外用液剤は、軟膏剤と比べ、有効成分が適用部位に止まりやすいことが特長で、一般的には、適用した部位の状態に合わせて使用量を調整する。

1. 小腸で吸収されたブドウ糖を、グリコーゲンとして蓄える
2. 生体に有害な物質を、酵素系の働きで代謝し、無毒化又は体外に排出されやすい形にする。
3. 脂溶性ビタミンの貯蔵臓器であるが、水溶性ビタミンは貯蔵することができな
4. コレステロール、フィブリノゲン、アルブミン等、生命維持に必須な役割を果たす種々の生体物質を産生する。

1. 体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。
2. 尿量が増加する。
3. 進行すると歩行困難を生じる。
4. 体が小柄な人や高齢者が生じやすいとされている。

1. 全身が広範囲にわたって赤くなり、高熱（３８℃以上）、口唇の発赤・びらん、目の充血などの症状が現れる。
2. 原因と考えられる医薬品の服用後２週間以内に発症することが多い。
3. 原因と考えられる医薬品の使用を中止すれば、すぐに症状は治まる。
4. 発生頻度は高いが、致命的な転帰をたどることはない。

1. 接触皮膚炎は、原因となった医薬品との接触がなくなれば、通常１週間程度で症状が治まり抗体が形成されるため、再び原因となった医薬品と接触しても再発しない。
2. 接触皮膚炎は、触れた部分の皮膚にのみ生じ、正常な皮膚との境目がはっきりしている
3. 光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分だけでなく、光が当たった部分の皮膚から全身へ広がり、重篤化する場合がある。
4. 薬疹は、目や口腔粘膜に異常が見られる場合や発熱を伴う場合には、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症に進行することがある。

1. 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
2. 医薬品による間質性肺炎は、医薬品の使用から１～２週間程度の間に、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳、発熱等の症状が現れる。
3. 間質性肺炎の症状は、かぜ、気管支炎等の症状と区別が容易であるが、悪化すると肺線維症となる場合がある。
4. 間質性肺炎では、血液に酸素が十分取り込めずに低酸素状態とな

（ ａ ）作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧（ ｂ ）が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがあり、特に（ ｃ ）がある場合には注意が必要である。