主な医薬品とその作用【問091~100】
【問091】
カフェインに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こす働きがあり、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待されるが、脳が過剰に興奮すると副作用として震え、めまい、不安、不眠、頭痛を生じることがある
- 眠気防止薬の薬効に関連しない作用として、カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進させるとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の減少をもたらす。
- カフェインは、反復して摂取しても習慣性はない。
- 安全使用の観点から留意すべき作用としては、胃液の分泌を亢進させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心、嘔吐)が現れることがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問092】
以下の医薬品成分のうち、中枢神経系に作用して咳を抑える働きがあり、麻薬性鎮咳成分と呼ばれるものを一つ選びなさい。
- ヒベンズ酸チペピジン
- リン酸コデイン
- リン酸ジメモルファン
- ノスカピン
- 塩酸メチルエフェドリン
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問093】
口腔咽喉薬・含嗽薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。
- トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくりかすようにして使用する。
- 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
- 含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるから、全身的な影響は生じない。
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問094】
腸に作用する薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 塩酸ロペラミドは、食あたりや水あたりによる下痢に適応される。
- 止瀉成分であるタンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
- 医薬品として使用されるクレオソートは、原料として石炭が使用される。
- ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用( 峻下作用)を示すため、3歳未満の乳幼児等では使用を避けることとされている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問095】
以下の医薬品成分のうち、抗コリン作用によってくしゃみや鼻汁分泌を抑える働きをするものを一つ選びなさい。
- 臭化水素酸デキストロメトルファン
- 塩化リゾチーム
- ブロメライン
- トラネキサム酸
- ヨウ化イソプロパミド
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問096】
プロスタグランジンに関する以下の記述のうち、正しいものの組合せを下から一つ選びなさい。
- アセトアミノフェンを除いた化学的に合成された解熱鎮痛成分は、中枢でのプロスタグランジンの産生を抑制し、腎臓での水分の再吸収を抑える。
- アセトアミノフェンを除いた化学的に合成された解熱鎮痛成分は、末梢でのプロスタグランジンの産生を抑制し、腎臓の血流量を増加させる。
- プロスタグランジンは、脳の下部にある温熱中枢に作用し、通常よりも体温が高く調節されるように働く。
- プロスタグランジンには、胃酸の分泌を調整する働きのほか、胃粘膜の保護に寄与する働きもある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問097】
浣腸薬(注入剤)に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 浣腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品である。
- 注入する薬液は人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。
- グリセリンは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
- 半量等を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄する。
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問098】
一般用医薬品として用いられる婦人薬としては、人工的に合成された女性ホルモン等を配合しているものがある。女性ホルモンに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを下から一つ選びなさい。
月経周期は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、( ア)で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少し、やがて妊娠可能な期間が終了することを( イ)という。
No | ア | イ |
---|---|---|
1 | 脳の下部 | 閉経 |
2 | 脳の下部 | 更年期 |
3 | 肝臓 | 更年期 |
4 | 副腎 | 閉経 |
5 | 副腎 | 更年期 |
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問099】
歯槽膿漏薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
歯槽膿漏薬は、( ア)、歯槽膿漏の諸症状の緩和を目的とする医薬品であり、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いるものもある。
内服薬は、( イ)、( ウ)等が配合されたもので、外用薬と併せて用いると効果的である。
No | ア | イ | ウ |
---|---|---|---|
1 | 歯髄炎 | 鎮痛成分 | ビタミン成分 |
2 | 歯髄炎 | 抗炎症成分 | 局所麻酔成分 |
3 | 歯肉炎 | 抗炎症成分 | ビタミン成分 |
4 | 歯肉炎 | 鎮痛成分 | 局所麻酔成分 |
5 | 歯肉炎 | 抗炎症成分 | 局所麻酔成分 |
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問100】
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
- ガンマ-オリザノールは、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
- アスパラギン酸ナトリウムは、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける作用があるとされる。
- ヘスペリジンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は2番です