主な医薬品とその作用【問071～080】
【問071】
にきび、吹き出物等の治療に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 吹き出物をつぶしたり、無理に膿を出すと炎症が改善して早く治る。
- にきびに使用するサルファ剤は、細菌のＤＮＡ合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
- 化膿性皮膚疾患用薬を漫然と使用すると、皮膚常在菌が静菌化される一方で、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌は耐性を獲得するおそれがある。
- バシトラシンは、蛋白質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問072】
以下の医薬品成分のうち、利胆作用をもち、消化を助ける効果を期待して通常用いられるものを一つ選びなさい。
- アズレンスルホン酸ナトリウム
- アルジオキサ
- ソファルコン
- ウルソデオキシコール酸
- テプレノン
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問073】
駆虫薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 複数の駆虫薬を併用した方が駆虫効果が高まる。
- 駆虫薬は、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、食後に使用することとされているものが多い。
- サントニンは服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴りや口渇が現れることがある。
- パモ酸ピルビニウムは赤～赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問074】
以下の痔疾用薬成分について、局所麻酔作用により痔に伴う痛みや痒みを和らげる作用をのを一つ選びなさい
- リドカイン
- 塩酸ジフェンヒドラミン
- 塩酸メチルエフェドリン
- 塩化ベンザルコニウム
- シコン
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問075】
アレルギー及びアレルギー用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリンによって肥満細胞が刺激されて、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミン等の物質が遊離する。
- アレルギー症状に対する一般用医薬品の使用は、基本的に対症療法であるため長期連用は避け、５～６日間使用しても症状の改善がみられない場合は医師の診療を受けることが望ましい
- 抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると覚醒が促されるため、副作用として不眠を生じるおそれがある。
- 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や緑内障の診断を受けた人では症状の悪化を招くおそれがある。
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問076】
以下の抗真菌成分とその主な作用の関係のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 硝酸スルコナゾール－－－ 皮膚糸状菌の呼吸や代謝を妨げる。
- 塩酸ブテナフィン－－－－ 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。
- シクロピロクスオラミン－ 皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げる。
- ピロールニトリン－－－－ 患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問077】
以下のビタミン成分のうち、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用を有するものを一つ選びなさい。
- ビタミンＡ
- ビタミンＢ1
- ビタミンＢ12
- ビタミンＤ
- ビタミンＥ
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問078】
ニコチンを有効成分とする咀嚼剤に関する以下の記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- ３ヶ月以内に心筋梗塞発作を起こした人や、重い狭心症や不整脈と診断された人は、使用を避ける必要がある。
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が高まるため、コーヒーや炭酸飲料摂取後の使用が効果的である。
- 噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。
- ニコチンには交感神経系を興奮させる作用があり、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強することがある。
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問079】
妊娠検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 妊娠検査薬は、妊娠後に尿中に排出されるようになるｈＣＧ（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）の有無を調べるものである。
- 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日を過ぎて、およそ１週間以内の検査が勧められている。
- 検体として用いる尿は、最も尿が濃い就寝前が検出感度が上がる。
- 妊娠検査薬が高温になる場所に放置されると、設計どおりの検出感度が発揮できなくなるおそれがある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 2 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問080】
尿糖、尿蛋白検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性～弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
- 検査薬の検出感度をより上げるには、検査薬をできるだけ長い時間浸しておくことが望ましい。
- 尿糖・尿蛋白検査薬は、尿中の糖や蛋白質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することはできない。
- 採尿のタイミングは、尿糖の場合は食後（１～２時間）、尿蛋白の場合は起床直後とし、激しい運動の直後は避けるようにする。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
| 2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用
正解は２番です