主な医薬品とその作用【問041~050】
登録販売者の試験問題について、愛知,三重,静岡,岐阜,石川,富山は出題内容が共通です。
【問041】
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- アレルギー用点眼薬は、花粉、ハウスダスト等による目のアレルギー症状(流涙、目の痒み、結膜
充血等)の緩和が目的である。 - スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の
改善を目的として用いられる。 - リボフラビンの活性体であるフラビンアデニンジヌクレオチドは、ビタミンB2欠乏が関与する角膜炎に対して改善効果を期待して用いる。
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている場合がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問042】
目の調節機能を改善する配合成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
自律神経系の伝達物質であるアセチルコリンは、水晶体の周りを囲んでいる毛様体に作用して、目の調節機能に
関与している。目を酷使すると、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きが( a )、目の調節
機能が低下し、目の疲れやかすみといった症状を生じる。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを( b )作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの
働きを( c )ことで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 衰え | 助ける | 抑える |
2 | 衰え | 抑える | 助ける |
3 | 衰え | 助ける | 助ける |
4 | 活発になり | 助ける | 抑える |
5 | 活発になり | 抑える | 助ける |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問043】
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモン成分が配合されている場合がある。
- 毛髪用薬は、脱毛の防止、育毛、ふけや痒みを抑えること等を目的として、頭皮に適用する医薬品である。
- カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用
)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。 - カシュウは、タイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問044】
次の皮膚に用いられる医薬品成分のうち、抗菌作用を目的として配合される成分はどれか。
- ジフェンヒドラミン
- クロラムフェニコール
- ジフェニルイミダゾール
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
- イソチペンジル塩酸塩
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問045】
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。
- ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
- ヨードチンキに含まれるヨウ素の殺菌力は、アルカリ性になると増強する。
- ヘパリン類似物質は、血液凝固作用を有している。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問046】
皮膚に用いる薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 塗り薬は、容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すことが望ましい。
- 貼付剤は、同じ部位に連続して貼付しても、かぶれ等を生じることはない。
- スプレー剤は、患部から十分離して噴霧し、連続して噴霧する時間は3秒以内とすることが望ましい。
- 外皮用薬を使用する際には、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなるこ
とから、入浴前に用いるのが効果的とされる。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問047】
歯痛・歯槽膿漏薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている外用薬がある。
- 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う
口臭を抑える効果も期待して配合されている場合がある。 - 内服で用いる歯槽膿漏薬は、同じ又は同種の成分が配合されたかぜ薬、胃腸薬等が併用された場合、作用が弱くなるおそれがある。
- フェノールは、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として用いられるが、粘膜
刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問048】
口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 疱疹ウイルスの口腔内感染や医薬品の副作用により口内炎を生じることはない。
- シコンは、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
- 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚
炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人
では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 - 口内炎用薬は、口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、口腔咽喉薬、含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔を置くべきである。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問049】
ニコチンを含む禁煙補助剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 禁煙補助剤の使用中又は使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあり、避ける必要がある。
- 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、胎児又は乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
- 禁煙補助剤を使用するニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減
を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。 - コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後は、口腔内が酸性になるため、ニコチンの吸収が促進される。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問050】
ビタミン成分に関する記述のうち、ビタミンCの記述にあたるものはどれか。
- タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
- 腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
- 夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
- 体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です