登録販売者:過去問[愛知,三重,静岡,岐阜,石川,富山共通]H21-8

人体の働きと医薬品【問071~080】

【問071】

医薬品の剤型に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 錠剤(内服)は内服する医薬品の剤型として広く用いられているが、固形製剤で一定の大きさを有するため、乳幼児等の場合は飲み込みにくいことがある。
  2. 咀嚼剤は、口に入れるため内服と混同されやすいが、禁煙補助剤のように、有効成分が口腔くう粘膜から吸収されて局所作用を現すものがある。
  3. 内用液剤は、比較的速やかに消化管から吸収される点が特長で、血中濃度が上昇しやすいため、習慣性・依存性がある成分等が配合されている製品では、本来の目的以外の意図で服用する不適正な使用がなされることがある。
  4. 外用局所に適用する剤型には、軟膏剤やクリーム剤があるが、適用部位を水から遮断する場合等には軟膏剤ではなくクリーム剤を用いる。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問072】

胃腸症状に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 消化性潰瘍は、医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態であり、胸やけ、空腹時にみぞおちが痛くなる、糞便が黒くなるなどの症状を生じる。
  2. 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、突然の吐血・下血あるいは貧血症状の検査を受けたときに発見されることもある。
  3. イレウス様症状は、悪化すると腸管内に貯留した消化液が逆流し、激しい嘔吐が起こり水分や電解質が失われたり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進むおそれがある。
  4. イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが低いとされている。

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問073】

呼吸機能に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織で起きた肺炎である。
  2. 間質性肺炎では、一般的に、痰を伴う咳が起こる。発熱は、必ずしも伴わないことがある。
  3. 間質性肺炎は、悪化すると肺線維症となる場合がある。
  4. 喘息は、内服薬だけでなく坐薬や外用薬でも誘発されることがあるが、坐薬や外用薬の使用によって喘ぜん息発作を起こしたことがある人の場合、重症化しにくいため、使用を避ける必要はない。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問074】

次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内には、どちらも同じ字句が入る。

鬱血性心不全は、心臓の自動性が低下して拍動のリズムが乱れ、めまい、立ちくらみ、疲労感、動悸、息切れなどの症状が現れる。
代謝機能の( a )によって発症するリスクが高まるとされており、腎機能や肝機能の( a )、服用中の医薬品との相互作用等に留意されるべきであり、特に、( b )においては配慮が必要である。
重篤化すると意識消失を起こすこともあり、その場合、生死に関わる危険な( c )を起こしている可能性があるので、救急車等を利用して直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。

No a b c
1 亢進 高齢者 不整脈
2 低下 小児 心筋梗塞
3 亢進 小児 心筋梗塞
4 低下 高齢者 不整脈
5 亢進 高齢者 心筋梗塞

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問075】

排尿機能や尿に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 腎障害の症状として、尿量の減少、逆に一時的に尿が増える、浮腫、倦怠感、発疹、吐き気・嘔吐、発熱、血尿等の症状を生じることがある。
  2. 排尿困難は、自律神経系に働いて、副交感神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、その症状を生じることがある。
  3. 排尿困難や尿閉は、前立腺肥大等の基礎疾患がある男性に限られており、初期段階で適切な対応が図られるよう、尿勢の低下等の兆候に留意されることが重要である。
  4. 医薬品の使用が原因となって腎臓に障害を起こすことがあり、また、外国から個人的に購入された健康食品の摂取によって重篤な腎障害を生じた事例も報告されている。

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問076】

目に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている房水が排出されにくくなると、眼圧が低下することによって視覚障害を生じることがある。
  2. 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、急性緑内障発作が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。
  3. 急性緑内障発作が放置された場合には、視神経が損傷して視野欠損や失明に至るおそれがあり、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要がある。
  4. 医薬品によっては、一過性の副作用として、瞳孔の散大による異常な眩しさ、目のかすみ等の症状が現れることがある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問077】

皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 接触皮膚炎は、いわゆる「肌に合わない」という状態であり、アレルギー性と刺激性とに大別される。
  2. 接触皮膚炎は、原因となる医薬品と接触してから発症するまでの時間は様々であり、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がり、重篤化する場合がある。
  3. 貼付剤の使用により、光線過敏症が起こった場合は、その原因と考えられる医薬品の使用を中止して、皮膚に残らないよう洗い流し、患部を遮光して速やかに医師の診療を受ける必要がある。
  4. 医薬品の使用によって引き起こされる、発疹・発赤等の皮膚症状を薬疹といい、あらゆる医薬品で起きる可能性があるが、その医薬品の成分により発疹型は決まっている。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問078】

一般用医薬品の副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

髄膜炎のうち、髄液に細菌・真菌が検出されないものを( a )髄膜炎といい、医薬品の副作用としても生じることがある。多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、( b )等の症状が現れる。これらの症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品を中止し医師の診療を受ける必要がある。

No a b
1 無菌性 排尿困難
2 無菌性 意識混濁
3 化膿性 排尿困難
4 化膿性 意識混濁
5 亜急性 排尿困難

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問079】

次の記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。

皮膚粘膜眼症候群は( )ともよばれ、高熱(38℃以上)を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる病態である。

  1. スティーブンス・ジョンソン症候群
  2. ライエル症候群
  3. かぜ症候群
  4. ライ症候群
  5. ナルコレプシー

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問080】

第1欄の記述に該当するものとして正しいものは、第2欄のどれか。

第1欄
主な症状としては、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐き気等を生じる。自覚症状がみられないこともあり、健康診断等の血液検査で初めて判明する場合もある。

第2欄

  1. 更年期障害
  2. 糖尿病
  3. 腎機能障害
  4. 肝機能障害
  5. 混合性結合組織病

※登録販売者 平成21年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

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