人体の働きと医薬品【問071~080】
登録販売者の試験問題について、愛知,三重,静岡,岐阜,石川,富山は出題内容が共通です。
【問071】
中耳に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
外耳と( a )をつなぐ部分で、( b )、鼓室、耳小骨、( c )からなる。
外耳道を伝わってきた音は、( b )を振動させる。鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つ
の耳小骨が( b )の振動を増幅して、( a )へ伝導する。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 耳介 | 鼓膜 | 蝸牛 |
2 | 耳介 | 前庭 | 蝸牛 |
3 | 耳介 | 鼓膜 | 耳管 |
4 | 内耳 | 前庭 | 耳管 |
5 | 内耳 | 鼓膜 | 耳管 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問072】
外皮系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で
産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。 - 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性の蛋白質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、
セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。 - 身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺、爪や毛等の角質を総称して外皮系という。
- 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、
手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問073】
肺に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっている。
- 肺胞の壁は、非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。
- 呼吸運動は、肺自体の筋組織が拡張・収縮することにより行われている。
- 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問074】
各臓器・器官(効果器)と交感神経系が働きかける主な作用との関係の正誤
について、正しい組み合わせはどれか。
(臓器・器官) | (主な作用) | |
---|---|---|
a | 末梢血管 | 収縮 |
b | 膀胱 | 排尿筋の収縮 |
c | 肝臓 | グリコーゲンの合成 |
d | 気管、気管支 | 拡張 |
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問075】
医薬品の消化管吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管で吸収がなされる前に、崩壊して
有効成分が溶け出さなければならない。 - 消化管での吸収速度は、消化管の内容物や他の医薬品の作用による影響を受けやすい。
- 一般に消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むことにより行われる。
- 医薬品の成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事
と服用の時期の関係について、各医薬品の用法に定められている。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問076】
薬の代謝に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい
組み合わせはどれか。
なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。その血液は
門脈を経由して( a )に入るので、吸収された成分は、循環血流に乗って全身へ巡る前に( a )を
通過する際に酵素の働きにより代謝を受けることになる。そのため、循環血液中に到達する医薬品の
成分の量は、消化管で吸収された量よりも( b )なる。
( a )の機能が低下した状態にある人では、正常な人に比べて、循環血液中に医薬品の成分
がより多く到達することとなり、副作用を( c )なる。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 腎臓 | 少なく | 生じにくく |
2 | 腎臓 | 多く | 生じにくく |
3 | 腎臓 | 少なく | 生じやすく |
4 | 肝臓 | 多く | 生じやすく |
5 | 肝臓 | 少なく | 生じやすく |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問077】
医薬品の使用方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 錠剤(内服)を服用するときは、水又はぬるま湯とともに飲み込むとよい。
- 口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、水なしで服用できる。
- 顆粒剤が口中に残るようなときには、噛み砕いて水などで喉に流し込むとよい。
- トローチは、口の中で医薬品を舐めずに飲み込んで使用する。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問078】
医薬品の使用により生じる肝機能障害に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 黄疸は、ビリルビン(胆汁色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留して、
皮膚や白目が黄色くなる現象である。 - 主な症状に、全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹等がある。
- 医薬品の成分又はその代謝物の肝毒性による中毒性のものであり、特定の
体質で現れるアレルギー性のものはない。 - 不可逆的な病変(肝不全)に至ることはないので、肝機能障害の原因と
考えられる医薬品の使用を継続しても良い。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問079】
偽アルドステロン症に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 主な症状としては、筋肉痛、喉の渇き、手足の脱力、血圧上昇等がみられる。
- 体内にカリウムが貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。
- 複数の医薬品の飲み合わせや、食品との相互作用で起こることがある。
- 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問080】
中毒性表皮壊死症(TEN)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 全身が広範囲にわたって赤くなり、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の
剥離等が認められ、かつ、高熱(38℃以上)、目の充血等の症状を伴う病態である。 - 症状が持続したり急激に悪化するような場合には、医薬品の使用を中止して、
直ちに皮膚科の専門医の診療を受ける必要がある。 - 目の異変は、皮膚等の粘膜の変化とほぼ同時又は半日~1日程度先に現れ、
両目に急性結膜炎が起こるとTENの前兆である可能性がある。 - 原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いが、
1ヶ月以上経ってから起こることもある。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です