1. 胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を回腸に分泌する。
2. 分泌液は、弱アルカリ性である。
3. 分泌液は、脂質を分解するリパーゼなどの消化酵素を含んでいる。
4. 胆汁酸を合成する。

1. 鼻汁にはトリプシンが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
2. 扁桃は、咽頭の後壁にあり、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫機能に関わっている。
3. 喉頭には、発声器としての役割があり、喉頭上部にある声帯で呼気を振動させて声が発せられる。
4. ガス交換が行われる肺胞の壁は非常に薄くできており、肺胞マクロファージ（貪食細胞）による防御機構が備わっている。

1. 血漿中のアルブミンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
2. 赤血球に含まれるヘモグロビンによって、肺で取り込まれた酸素が、全身の組織へ供給される。
3. 白血球の中では、単球が最も数が多い。
4. 血管が損傷すると、損傷部位に血小板が粘着、凝集して傷口を覆う。

1. 角質層は、セラミドでできた角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。
2. メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞で産生される。
3. メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、皮膚組織が損傷を受け、炎症を生じて発熱や水疱、痛み等の症状が起こる。
4. 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生されたコラーゲンやフィブリン、エラスチン等、線維性の蛋白質からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。

腎臓では、血液中の（ ａ ）や、（ ｂ ）の排出調節が行われている。また、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ役割も担っている。このほかに腎臓には内分泌腺としての機能もあり、骨髄における赤血球の産生を促進する（ c ）を分泌する。

1. 鼻腔の鼻中隔の前部は、血管の分布が乏しく粘膜が厚いため、出血は起こしにくい。
2. 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉などの症状を生じる。
3. 鼻の周囲の骨内には、骨の強さや形を保ちつつ重量を軽くするため、軟骨がつまっている。
4. 鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。

1. 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。
2. 尿は血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌を含まない。
3. 高齢者では、腎機能が低下して尿量が多くなるため、尿失禁を起こしやすくなる。
4. 男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が縮小する。

1. 耳管と鼻腔はつながっており、鼻腔の鼻汁が外耳道に伝わり耳垢（耳あか）となる。
2. 鼓室は、耳管で鼻腔や咽頭と通じており、小さな子供では、耳管が短くて水平に近く、鼻腔からウイルスや細菌の感染が起こりやすい。
3. 内耳の蝸牛の内部は、骨髄液で満たされ、中耳の耳小骨から伝わる振動が骨髄液を震わせ、その振動が聴細胞の小突起を揺らして、聴神経が刺激される。
4. 内耳の前庭の内部は、リンパ液で満たされ、このリンパ液の動きが平衡感覚として感知される。

1. 骨格筋は、自分の意識どおりに動かすことのできる随意筋で、筋線維を顕微鏡で観察しても横縞模様は見られない。
2. 平滑筋は、自分の意識どおりに動かすことのできない不随意筋で、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様が見えるので、横紋筋と呼ばれる。
3. 骨格筋の疲労は、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。
4. 不随意筋である心筋では、筋線維を顕微鏡で観察しても横縞模様は見られない。

1. 中枢神経系は脳と延髄のみで構成される。
2. 脳には多くの血管があり、血液循環量も多いため、多くの薬物が容易に脳に移行する。
3. 心拍数を調節する心臓中枢は脊髄に存在する。
4. 脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射という。