医薬品の適正使用・安全対策【問051～060】
【問051】
以下の症状等に対する一般的な対応の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 打撲、捻挫は、まず、患部を安静に保つことが重要とされる。次に、内出血や痛みがあるうちはぬるま湯や蒸しタオル等で患部を温める。また、患部が腫れてくるのを抑えるため、弾性包帯やサポーターで軽く圧迫し、患部を心臓よりも高くしておく。
- 湿疹、皮膚炎は、皮膚を清浄に保つため、毎日の入浴やシャワーが推奨される。洗浄力の強い石鹸全身洗浄剤、シャンプー等を用いることが有効である。
- にきび、吹き出物は、洗顔等により皮膚を清浄に保つことが基本とされる。吹き出物を潰したり無理に膿を出そうとすると、炎症を悪化させて皮膚の傷を深くして跡が残りやすくなる。
- みずむしが原因でじゅくじゅくと湿潤している患部には、一般的に水剤が適すとされる。皮膚が厚く角質化している部分には、軟膏又はクリームが適している。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
| 4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問052】
歯槽膿漏及び歯槽膿漏薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 歯髄炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がると歯周炎（歯槽膿漏）となる。
- 歯周組織の炎症を和らげる作用を期待して、内服薬に、塩化リゾチームが用いられる。
- 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、外用薬に、組織修復成分であるアラントインが配合されている場合がある。
- 殺菌消毒成分であるグルコン酸クロルヘキシジンが口腔内に適用される場合、まれに重篤な副作用としてショック（アナフィラキシー）を生じることがある。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問053】
ニコチンの作用及び禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- タバコの煙に含まれるニコチンは、肺胞の毛細血管から血液中に取り込まれると、すみやかに脳内に到達し、脳の情動を司る部位に働いて覚醒、リラックス効果などをもたらす。
- ニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。
- 顎の関節に障害がある人では、ニコチンを有効成分とする咀嚼剤の使用を避ける必要がある。
- 禁煙補助剤によりニコチン離脱症状を軽減しながら、１年を目途に徐々にその使用量を減らしていくことが禁煙達成につながるとされる。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問054】
滋養強壮保健薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 滋養強壮保健薬は、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善又は予防等を目的とした医薬品である。
- 医薬部外品の保健薬の配合成分は人体に対する作用が緩和なものに限られるが、配合するビタミン成分の１日最大量は規定されていない。
- 生薬成分であるカシュウ、ゴオウは、医薬部外品の保健薬への配合は認められていない。
- ビタミン成分等は、多く摂取したからといって、適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ水溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じる恐れがある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問055】
滋養強壮保健薬に配合される成分とその成分に関する記述の関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
- ビタミンＢ１２ ――――― 赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。
- ビタミンＤ ――――――― 体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。
- ニンジン ―――――――― 神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。
- アスパラギン酸ナトリウム― 細胞の機能が正常に働くために重要な物質で、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問056】
漢方処方製剤の用法用量において、適用年齢の下限が設けられていない場合があるが、そのような場合であっても使用しないこととされている年齢はどれか。
- １２歳未満
- ７歳未満
- ３歳未満
- 生後１２ヶ月未満
- 生後３ヶ月未満
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問057】
うおのめ、たこ、いぼに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- うおのめは、角質の芯が筋肉にくい込んでいるため、圧迫されると痛みを感じる。
- たこは、角質層の一部が単純に肥厚したもので芯がなく、通常、痛みは伴わない。
- いぼは、表皮が隆起した小型の良性の腫瘍である。
- ウイルス性のいぼは、１～２週間で自然寛解することが多い。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問058】
殺菌消毒薬の誤用、事故等による中毒への対処に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 誤って飲み込んだ場合、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。
- 誤って吸入し、意識がない場合、新鮮な空気の所へ運び出し、人工呼吸などをする。
- 酸性の殺菌消毒薬が誤って目に入った場合、アルカリで中和したあと、流水で十分に（１５分間以上）洗眼する。
- 誤って皮膚に付着した場合、流水をかけながら着衣を取り、石鹸を用いて流水で皮膚を十分に（１５分間以上）水洗する。特にアルカリ性の場合には念入りに水洗する。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問059】
殺虫剤・忌避剤に含まれる成分について、正しい組み合わせはどれか。
- 忌避成分 ――――――――― ピペニルブトキサイド（ＰＢＯ）
- 殺虫補助成分 ――――――― ディート
- カーバメイト系殺虫成分 ―― メトキサジアゾン
- ピレスロイド系殺虫成分 ―― ペルメトリン
- 有機塩素系殺虫成分 ―――― ダイアジノン
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問060】
一般用検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 血糖検査薬については、一般用医薬品（一般用検査薬）として薬局及び医薬品の販売業（店舗販売業、配置販売業）において取り扱うことが認められている。
- 尿蛋白検査の採尿は、原則として早朝尿（起床直後の尿）を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
- 通常、尿は弱酸性に保たれており、食事が検査結果に影響を与えることはない。
- 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン（ｈＣＧ）の有無を調べるものであり、実際に妊娠が成立してから1 週前後の尿中ｈＣＧ濃度を検出感度としている。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
| 4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は３番です