主な医薬品とその作用【問051~060】
【問051】
外用痔疾用薬に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
血管収縮作用による止血効果を期待して( a )が配合された坐剤及び注入軟膏については、( b )に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられ、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用する前に治療を行っている医師等に相談することが望ましい。また、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、( c )が配合されていることがある。
No | a | b | c |
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1 | 塩酸メチルエフェドリン | 交感神経系 | 酸化亜鉛 |
2 | 塩酸メチルエフェドリン | 副交感神経系 | カルバゾクロム |
3 | 塩酸ジブカイン | 交感神経系 | 酸化亜鉛 |
4 | 塩酸ジブカイン | 副交感神経系 | 酸化マグネシウム |
5 | 塩酸ジブカイン | 中枢神経系 | カルバゾクロム |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問052】
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢又は下腹部が痛くなりやすい人における、腰痛、下腹部痛、頭痛、しもやけに適すとされるが、胃腸の弱い人では不向きとされる。
- 芍薬甘草湯は、下肢の痙攣性疼痛(いわゆる「足がつる」症状やこむらがえり)、急な腹痛や胃痙攣の痛み等のような、急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛に適すとされるが、症状があるときのみの服用にとどめ、連用を避けることとされている。
- 疎経活血湯は、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、消化器系の副作用である食欲不振、胃部不快感等が現れやすい等、不向きとされる。
- 釣藤散は、みぞおちが膨満して手足が冷えやすい人における、頭痛及び頭痛に伴う吐き気、しゃっくりに適すとされる。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問053】
循環器用薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- イノシトールヘキサニコチネートは、代謝されて遊離したニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
- ヘプロニカートは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける。
- ユビデカレノンは、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し超えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
- コウカは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問054】
アレルギー用薬、鼻炎用内服薬に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。なお、2つの( a )には同じ字句が入ります。
アレルギー用薬は、じん麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚の痒み又は鼻炎に用いられる内服薬の総称で、( a )成分を主体として配合されている。鼻炎用内服薬は、( a )成分に、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状の緩和を目的として、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる( b )成分や鼻汁分泌やくしゃみを抑える( c )成分等が組み合わせて配合されている。
No | a | b | c |
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1 | 抗コリン | アドレナリン作動 | 抗ヒスタミン |
2 | 抗ヒスタミン | 抗コリン | アドレナリン作動 |
3 | 抗コリン | 抗ヒスタミン | アドレナリン作動 |
4 | 抗ヒスタミン | アドレナリン作動 | 抗コリン |
5 | アドレナリン作動 | 抗ヒスタミン | 抗コリン |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問055】
下表の成分を含む鼻炎用点鼻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
100mL中
クロモグリク酸ナトリウム 1g
クロルフェニラミンマレイン酸塩(マレイン酸クロルフェニラミン) 0.25g
ナファゾリン塩酸塩(塩酸ナファゾリン) 0.025g
- 過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招いて、鼻づまりがひどくなりやすい。
- 3日間使用して症状の改善がみられないような場合には、アレルギー以外の原因による可能性が考えられる。
- 局所に適用されるものであり、成分が鼻粘膜を通っている血管から吸収されても全身的な影響をうけることはない。
- まれに重篤な副作用として、アナフィラキシー様症状を生じることがある。その他の副作用として鼻出血や頭痛が現れることがある。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問056】
コレステロールに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
細胞の構成成分であるコレステロールは、( a )や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質でもある。
コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿蛋白質と結合したリポ蛋白質となって存在する。( b )リポ蛋白質は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運び、一方、( c )リポ蛋白質は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポ蛋白質である。
血漿中のリポ蛋白質のバランスの乱れにより、コレステロールの運搬が( d )側に偏ると、コレステロールの蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
No | a | b | c | d |
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1 | クエン酸 | 低密度 | 高密度 | 肝臓 |
2 | クエン酸 | 高密度 | 低密度 | 肝臓 |
3 | 胆汁酸 | 高密度 | 低密度 | 末梢組織 |
4 | 胆汁酸 | 低密度 | 高密度 | 末梢組織 |
5 | 胆汁酸 | 低密度 | 高密度 | 肝臓 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問057】
下表は、ある胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分の一覧である。
1日量 6錠中
臭化メチルベナクチジウム 30mg
塩酸パパベリン 90mg
デヒドロコール酸 150mg
この胃腸鎮痛鎮痙薬を使用にするにあたって注意すべき事項に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、顔のほてりなどが現れることがある。
- 口渇や便秘の副作用が現れることがある。
- 心臓病の診断を受けた人は、治療を行っている医師等に相談することが望ましい。
- メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあり、6歳未満に使用されることのないよう注意すること。
No | a | b | c | d |
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1 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問0581】
殺虫剤に用いられる成分とその種類について正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- フェンチオン ―――― ピレスロイド系殺虫成分
- フェノトリン ―――― 有機リン系殺虫成分
- ピリプロキシフェン ― 昆虫成長阻害成分
- プロポクスル ―――― カーバメイト系殺虫成分
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問059】
滋養強壮保健薬の配合成分と配合目的の正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- ヘスペリジン ――――――― 乳酸の分解を促す
- タウリン ――――――――― 肝臓機能を改善する
- アスパラギン酸ナトリウム ― ビタミンCの吸収を助ける
- システイン ―――――――― アルコールを分解する酵素の働きを助ける
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問060】
生薬成分であるカンゾウに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。なお、3つの( a )、2つの( b )は同じ字句が入ります。
カンゾウは、マメ科のカンゾウ又はその同属植物の根及び根茎で、( a )を含む生薬成分である。( a )による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す等の作用も期待される。 カンゾウを大量に摂取すると( a )の大量摂取につながり、( b )を起こすおそれがある。高齢者、むくみのある人、心臓病、腎臓病又は高血圧の診断を受けた人では、( b )を生じるリスクが高いとされており、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として( c )以上となる製品については、治療を行っている医師等に相談する等、慎重な使用がなされる必要がある。
No | a | b | c |
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1 | グリチルリチン酸 | メトヘモグロビン血症 | 1g |
2 | グリチルリチン酸 | メトヘモグロビン血症 | 2g |
3 | グリチルリチン酸 | 偽アルドステロン症 | 1g |
4 | フマル酸クレマスチン | メトヘモグロビン血症 | 5g |
5 | フマル酸クレマスチン | 偽アルドステロン症 | 5g |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です