登録販売者:過去問[徳島,香川,愛媛,高知共通]H22-5

主な医薬品とその作用【問041~050】

【問041】

サリチル酸系解熱鎮痛成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

  1. サリチルアミドは、8歳の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときには使用を避ける必要がある。
  2. アスピリンは、一般用医薬品では10歳の小児に対して、いかなる場合でも使用しないこととなっている。
  3. サザピリンは、痛みの発生を抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされており、そうした作用の違いによる効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。
  4. ライ症候群の発生は、まれであるが死亡率が高く、生存の場合も脳に重い障害を残すとされ、また、その発生とサリチル酸系解熱鎮痛成分との関連性が示された報告もある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問042】

下表の成分を含む止瀉薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

1日量 3包中
タンニン酸アルブミン 1.71g
次硝酸ビスマス 1.14g
オウバク末 1.71g
ロートエキス散 0.57g

  1. タンニン酸アルブミンには、収斂作用はない。
  2. 長期連用した場合に不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等が現れることがあり、1週間以上継続して使用しないこと。
  3. 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の診断を受けた人では、使用する前にその適否について治療を行っている医師等に相談することが望ましい。
  4. 一般的に口渇の副作用が現れることがある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問043】

貧血用薬成分に関する次の記述について、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
  2. マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
  3. コバルトは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
  4. 鉄分の吸収は、空腹時のほうが低いとされるので、食後に服用することが望ましい。

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問044】

強心薬に含まれる配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

  1. ロクジョウは、シカ科のシベリアジカ等の雄の腺分泌物を乾燥したもので、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
  2. ジンコウは、ジンチョウゲ科のジンコウの黒褐色の樹脂を含む木材を乾燥加工した生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。
  3. センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたもので、微量で強い強心作用を示す。
  4. ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問045】

婦人用薬に関する次の記述に該当する漢方処方製剤を下欄から1つ選びなさい。

比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな人における月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 構成生薬としてダイオウを含むため、授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける必要がある。

  1. 五積散
  2. 柴胡桂枝乾姜湯
  3. 当帰芍薬散
  4. 桃核承気湯
  5. 四物湯

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問046】

眠気防止薬に含まれるカフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

  1. 乳児でのカフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、肝臓が未発達のため通常の成人と比べて短い。
  2. カフェインは、胃液の分泌を亢進させる作用があり、副作用として食欲不振、悪心、嘔吐が現れることがある。
  3. カフェインは、腎臓での水分の再吸収を抑制するとともに、膀胱括約筋を弛緩させる働きがある。
  4. 眠気防止薬におけるカフェインの1日摂取量は200mg が上限とされており、過量に摂取されると、中枢神経系や循環器系への作用が強く現れるおそれがある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問047】

歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的の正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

  1. チモール ―――――――――― 細菌の繁殖を抑える
  2. カミツレ ―――――――――― 炎症を抑える
  3. 銅クロロフィリンナトリウム ― 出血を抑える
  4. サンシシ ―――――――――― 歯周組織の修復を促す
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問048】

鎮咳去痰薬に含まれる成分や漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

  1. リン酸コデインは、定められた用法・用量の範囲内で乳児への影響は不明であるが、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
  2. 臭化水素酸デキストロメトルファン、リン酸ジメモルファンは、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、延髄の咳嗽中枢に作用し、長期連用や大量摂取により倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがある。
  3. 甘草湯は、咳や咽喉痛に用いられるが、1ヶ月程度の服用が目安とされ、それ以上の長期連用は避ける必要がある。
  4. 塩酸クロペラスチンは、副交感神経を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

【※この問題は不適切問題の対象です】
aは、正しい記述として出題しましたが、正誤の判断ができないおそれがあるため、適切な問題ではないと判断しました。
【採点上の取り扱い】
→全員を正解として採点する。


【問049】

下表の成分を含む眼科用薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

スルファメトキサゾールナトリウム 4.0%
グリチルリチン酸二カリウム 0.25%
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.25%
タウリン 0.1%

  1. 全身性の副作用としては、皮膚に発疹、発赤、痒み等が現れることがある。
  2. ブドウ球菌や連鎖球菌による結膜炎やものもらいに対する効果はないので、3~4日使用しても症状の改善がみられない場合には、眼科専門医の診療を受けることが望ましい。
  3. 点眼後は、数秒間まぶたを閉じて薬液を結膜嚢内に行き渡らせ、その際、目頭を軽く押さえるとよいとされる。
  4. コンドロイチン硫酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(c,d)
  4. 4.(b,d)

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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【問050】

胃腸に作用する薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

  1. 塩化ベルベリンは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されている場合があり、同様の作用を期待して、カオリンや薬用炭などの生薬成分も用いられる。
  2. ダイオウは、大腸刺激性瀉下成分として用いられ、通常の用量では瀉下作用が期待されるが、大量に摂取した場合には逆に止瀉作用が現れることがある。
  3. ラクトミンは、生体内に存在する有機酸の一種であり、胃液分泌を促す、胃壁の循環血流を増す等の作用があるとされ、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、滋養強壮保健薬に用いられる。
  4. 硫酸ナトリウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがあるため、心臓病の診断を受けた人は、使用する前に医師等に相談することが望ましい。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

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