主な医薬品とその作用【問031~040】
【問031】
鎮うん薬(乗物酔い防止薬)の配合成分と配合目的の正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- ジプロフィリン―――――――――抗ヒスタミン成分
- テオクル酸プロメタジン―――――中枢神経系を興奮させる成分
- アリルイソプロピルアセチル尿素―鎮静成分
- アミノ安息香酸エチル――――――局所麻酔成分
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問032】
きず口等の殺菌消毒薬に関する次の記述について、記述と成分の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある。
- ヨウ素をポリビニルピロリドンと呼ばれる担体に結合させて水溶性とし、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すように工夫されたものである。
- 連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。有機水銀の一種であるが、皮膚浸透性が低いので、通常の使用において水銀中毒を生じることはない。
- 陽性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌に対する殺菌消毒作用を示す。また、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | ポビドンヨード | ヨードチンキ | 塩化ベンゼトニウム | マーキュロクロム |
2 | ヨードチンキ | ポビドンヨード | マーキュロクロム | レゾルシン |
3 | ポビドンヨード | ヨードチンキ | 塩化ベンゼトニウム | レゾルシン |
4 | ヨードチンキ | ポビドンヨード | マーキュロクロム | 塩化ベンゼトニウム |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問033】
解熱鎮痛薬の配合成分と配合目的の正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- ケイヒ――――――――――――発汗を促す
- ボウイ――――――――――――骨格筋の緊張を和らげる
- コンドロイチン硫酸ナトリウム―関節痛の改善を促す
- メトカルバモール―――――――胃腸障害を低減させる
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問034】
下表は、ある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。
1日量 3包中
セトラキサート塩酸塩(塩酸セトラキサート) 600mg
ロートエキス 30mg
沈降炭酸カルシウム 1,200mg
水酸化マグネシウム 300mg
この胃腸薬を使用するにあたって注意すべき事項に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 脳血栓のある人では、治療を行っている医師等に相談することが望ましい。
- 胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避けること。
- 便秘や下痢の症状があらわれることがある。
- 母乳を与えている女性では、母乳が出にくくなることがある
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問035】
かぜ及びかぜ薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
- 「かぜ」は単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群という、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる様々な症状の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解する。
- アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられており、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりやすいとされる。
- 無水カフェインは、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を助ける目的で配合されているが、カフェイン類が配合されているからといって抗ヒスタミン成分や鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではない。
- かぜの原因となるウイルスは、季節や時期などによって種類は異なるが、いずれも上気道の粘膜から感染し、それらの部位に急性の炎症を引き起こす。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問036】
外皮用薬のうち痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 酢酸プレドニゾロンは、末梢組織(患部局所)における炎症を引き起こす物質の産生を抑える作用があるが、好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用がある。
- ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
- イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、肘の痛み、打撲、捻挫に用いられる。
- ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられ、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和を目的として用いられる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問037】
駆虫薬に関する次の記述について、記述と成分の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- 回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | サントニン | カイニン酸 | リン酸ピペラジン | パモ酸ピルビニウム |
2 | サントニン | カイニン酸 | パモ酸ピルビニウム | リン酸ピペラジン |
3 | カイニン酸 | サントニン | リン酸ピペラジン | パモ酸ピルビニウム |
4 | カイニン酸 | サントニン | パモ酸ピルビニウム | リン酸ピペラジン |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問038】
アレルギーに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。なお、2つの( b )、( c )には同じ字句が入ります。
アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した( a )によって( b )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である( c )等の物質が遊離する。( b )から遊離した( c )は、周囲の器官や組織の表面に分布する特定の蛋白質と反応することで、血管拡張、血管透過性亢進等の作用を示す。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 抗体 | 肥満細胞 | ヒスタミン |
2 | 抗原 | 貪食細胞 | ヒスタミン |
3 | 抗原 | 貪食細胞 | アドレナリン |
4 | 抗体 | 肥満細胞 | アドレナリン |
5 | 抗原 | 肥満細胞 | ヒスタミン |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問039】
鎮咳去痰薬の生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- キョウニンは、バラ科のアンズの種子を用いた生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。
- セキサンは、ユリ科のジャノヒゲ又はその同属植物の根の膨大部を用いた生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。
- シャゼンソウは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を用いた生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
- セネガは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を用いた生薬で、この生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問040】
下表の成分を含む鎮うん薬(乗物酔い防止薬)に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
1回量1錠中
ジフェニドール塩酸塩(塩酸ジフェニドール) 16.6mg
スコポラミン臭化水素酸塩水和物(臭化水素酸スコポラミン) 0.16mg
無水カフェイン 30.0mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 5.0mg
- 塩酸ジフェニドールは、内耳にある蝸牛と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
- ビタミン成分は、吐き気の防止にも働くことを期待して補助的に配合されている。
- 臭化水素酸スコポラミンは、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすく、肝臓での代謝が遅いため抗ヒスタミン成分に比べ作用の持続時間は長い。
- 副作用として排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさのほか、浮動感や不安定感が現れることがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(c,d)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です