医薬品に共通する特性と基本的な知識【問031~040】
【問031】
一般用医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 配合されている成分には、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じるものがある。
- 保管・陳列される場所の清潔性が保たれていれば、直射日光の下に置かれていても品質に問題がない。
- 適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
No | a | b | c |
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1 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問032】
一般用医薬品の役割に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 重度な疾病の治療
- 生活の質(QOL)の改善・向上
- 健康状態の自己検査
- 健康の維持・増進
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問033】
一般用医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 情報提供は、医薬品の販売促進に結びつけることを前提としている。
- 高熱や激しい腹痛がある場合等の症状が重いときに、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割を考えると、適切な対処とはいえない。
- 軽度の症状で一般用医薬品を使用して対処した場合、一定期間使用して症状の改善がみられないときには、医療機関を受診して医師の診療を受けることが望ましい。
- 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人の年齢によって変わるものではない。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問034】
セルフメディケーションに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
WHO(世界保健機関)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に( a )を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。( b )の利用のほか、食事と栄養のバランス、睡眠・休養、運動、禁煙等の( c )の改善を含めた健康維持・増進全般について「セルフメディケーション」という場合もある。
No | a | b | c |
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1 | 自信 | 処方せん医薬品 | 生活習慣 |
2 | 責任 | 処方せん医薬品 | 生活環境 |
3 | 責任 | 一般用医薬品 | 生活習慣 |
4 | 自信 | 一般用医薬品 | 生活環境 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問035】
サリドマイドに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を、妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟をいう。
- サリドマイドは、光学異性体のS体に血管新生を妨げる作用があるが、サリドマイド製剤の発売当時は、光学異性体の違いによって有効性や安全性に差が生じることは明確ではなかったため、光学異性体が分離されていない混合体を用いて製造されていた。
- サリドマイド製剤は、1961 年西ドイツ(当時)のレンツ博士から副作用について警告が発せられ、日本では、同年速やかに販売停止及び回収措置がとられた。
- サリドマイドによる薬害事件は、世界的にも問題となったため、市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問036】
スモン訴訟に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
スモン訴訟とは、( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、( b )に罹患したことに対する損害賠償訴訟であり、スモン訴訟等を契機として、1979 年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため( c )が創設された。
No | a | b | c |
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1 | 催眠鎮静剤 | 皮膚粘膜眼症候群 | 医薬品副作用被害救済制度 |
2 | 整腸剤 | 皮膚粘膜眼症候群正 | 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 |
3 | 整腸剤 | 亜急性脊髄視神経症 | 医薬品副作用被害救済制度 |
4 | 解熱鎮痛剤 | 中毒性表皮壊死症 | 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 |
5 | 解熱鎮痛剤 | 亜急性脊髄視神経症 | 医薬品副作用被害救済制度 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問037】
HIV訴訟に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
HIV訴訟とは、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された( b )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟等である。
No | a | b |
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1 | 白血病 | 血液凝固因子 |
2 | 血友病 | 血液凝固因子 |
3 | 白血病 | 免疫グロブリン |
4 | 血友病 | 免疫グロブリン |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問038】
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- CJDは、その症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。
- CJDは、細菌でもウイルスでもない蛋白質の一種であるプリオンが原因とされ、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われていない製品が流通して発生した。
- JD訴訟を契機に生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問039】
HIV訴訟を契機としたHIV感染者に対する恒久対策及び医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- エイズ治療研究開発センターの整備が推進された。
- 緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度が創設された。
- 献血時の問診の充実が図られた。
- 製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられた。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問040】
次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 薬物依存とは、ある薬物の精神的な作用を体験するために、その薬物を連続的、あるいは周期的に摂取することへの強迫(欲求)を常に伴っている行動等によって特徴づけられる精神的・身体的な状態をいう。
- 薬物依存が形成された場合は、いかなる場合であっても簡単に離脱することができる。
- 医薬品を本来の目的以外の意図で、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなる。
No | a | b | c |
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1 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です