人体の働きと医薬品【問061~070】
【問061】
歯に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内は、どちらも同じ字句が入る。
歯は、歯周組織によって上下の顎の骨に固定されている。歯槽骨の中に埋没している歯の部分を( a )、歯頚(歯肉線のあたり)を境に口腔に露出する部分を歯冠という。歯冠の表面は( b )で覆われ、体で最も硬い部分となっている。( b )の下には( c )と呼ばれる硬い骨状の組織がある。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 歯根 | 象牙質 | セメント質 |
2 | 歯髄 | セメント質 | 象牙質 |
3 | 歯根 | エナメル質 | 象牙質 |
4 | 歯髄 | 象牙質 | エナメル質 |
5 | 歯根 | エナメル質 | セメント質 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問062】
咽頭、食道に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
- 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液の分泌腺がある。
- 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に開くことにより、飲食物が気管等に流入せずに食道へと送られる。
- 嚥下された飲食物は、重力によって胃に落ち込むのではなく、食道の運動によって胃に送られる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問063】
胃に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
上腹部にある中空の臓器で、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して、胃壁の( a )が( b )し、容積が拡がる。胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から( c )が分泌されている。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 横紋筋 | 弛緩 | 粘液 |
2 | 横紋筋 | 収縮 | ペプシノーゲン |
3 | 平滑筋 | 弛緩 | ペプシノーゲン |
4 | 平滑筋 | 収縮 | ペプシノーゲン |
5 | 平滑筋 | 弛緩 | 粘液 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問064】
小腸に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、回腸、結腸の3部分に分かれる。
- 小腸は、血糖値を調整するホルモン(インスリンおよびグルカゴン)を分泌する内分泌腺機能を有する。
- 小腸では、消化や栄養分の吸収が行われる。
- 十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛に覆われてビロード状になっている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問065】
肝臓の役割に関する記述について、正しいものはどれか。
- 赤血球は、肝臓で産生される。
- アミノ酸が分解された場合に生成するアンモニアは、肝臓で代謝されて尿酸になる。
- 胆汁は、肝臓で産生される。
- 胃や小腸で吸収されたアルコールは、肝臓でホルムアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸になる。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問066】
大腸に関する記述について、正しいものはどれか。
- 大腸の内壁粘膜には絨毛がある。
- 大腸の粘膜からは消化液が分泌され、消化が活発に行われている。
- 通常、糞便は直腸に滞留する。
- 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問067】
呼吸器系に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 鼻腔の内壁から分泌される鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
- 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできている。
- 気管の粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵等の異物は、粘液層の連続した流れによって気道内部から肺に向けて運ばれる。
- 肺には筋組織があり、自力で膨らんだり縮んだりする。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問068】
血液を構成するものの働きに関する記述とその名称について、正しい組み合わせはどれか。
- 血管壁を通り抜けて組織の中に入り込み、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対して強い食作用を持つ。
- 損傷した血管は、血管壁が収縮することで血流を減少させ、同時に、損傷部位にこの血液成分が粘着、凝集して傷口を覆う。
- 免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うものが多い。
No | a | b | c |
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1 | リンパ球 | 血小板 | アルブミン |
2 | リンパ球 | 赤血球 | グロブリン |
3 | マクロファージ | 赤血球 | アルブミン |
4 | リンパ球 | 血小板 | グロブリン |
5 | マクロファージ | 血小板 | グロブリン |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問069】
腎臓に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管がボウマン嚢を形成する。
- 腎臓には内分泌腺としての機能もあり、骨髄における白血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
- 腎臓は、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ上でも重要な役割を担っている。
- 腎臓では、食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDが活性型ビタミンDに転換されている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問070】
鼻に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎という。
- 副鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。
- 副鼻腔の開口部は、鼻腔粘膜が腫れるとふさがりやすくなる。
- 副鼻腔は、線毛が無く、粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です