登録販売者:過去問[愛知,三重,静岡,岐阜,石川,富山共通]H22-8

人体の働きと医薬品【問071~080】

【問071】

外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管が収縮し、体外へより多くの熱を排出する。逆に体温が下がり始めると血管が開いて放熱を抑える。
  2. 爪や毛等の角質は皮膚の一部が変化してできたもので、皮膚に強度を与えて体を保護している。
  3. 皮膚の表面に存在する微生物のバランスが崩れたり、皮膚を構成する組織に損傷を生じると、病原菌の繁殖、侵入が起こりやすくなる。
  4. 皮脂は、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きがあり、皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥する。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は5番です

【問072】

第1欄の記述は、筋組織に関するものである。第1欄の記述に該当する組織として正しいものは第2欄のどれか。

第1欄

意識的にコントロールできない筋組織であり、自律神経系に支配されている。筋線維に横縞模様がなく、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。

第2欄

  1. 横紋筋
  2. 骨格筋
  3. 心筋
  4. 平滑筋
  5. 随意筋

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は4番です

【問073】

神経系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 小児は、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。
  2. 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。
  3. 概ね、副交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、交感神経は体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。
  4. 一般的に、交感神経の神経伝達物質はアセチルコリン、副交感神経の神経伝達物質はアドレナリンとノルアドレナリンである。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は1番です

【問074】

次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 局所作用は、医薬品の適用部位が作用部位である場合が多く、全身作用に比べ、作用が現われるまでにはある程度の時間を要する。
  2. 内服薬は、有効成分が消化管で吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものが多い。
  3. 坐剤、経皮吸収製剤等のように、内服以外の経路から薬が吸収され、全身作用をもたらすものが存在する。
  4. 全身作用を目的とする医薬品によって局所的な副作用を生じることがある。

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は1番です

【問075】

薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 内服薬は、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、多くの場合、胃で有効成分が溶出し、吸収は、主として小腸でなされる。
  2. 内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと少しずつ溶出するように作られているものもある。
  3. 消化管の内容物や他の医薬品の作用によって、有効成分の吸収量や吸収速度は、影響を受けない。
  4. 点眼薬は、すぐに涙道へ流れてしまい、全身作用をもたらすほど吸収されないため、ショック(アナフィラキシー)等の副作用は生じない。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は1番です

【問076】

薬の体内での働きに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 医薬品がその薬効をもたらすには、有効成分がその作用対象である器官や組織に、一定量以上到達する必要がある。
  2. 医薬品の有効成分の血中濃度が最高血中濃度に達したときに初めて生体の反応として薬効がもたらされる。
  3. 全身作用を目的とする医薬品は、使用後の一定時間、その有効成分の血中濃度推移が、治療濃度域内となるよう使用量や使用間隔が定められている。
  4. 薬効よりも毒性が強く現れる有効成分の血中濃度域を無効域という。
  1. 1.(a,c)
  2. 2.(b,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(a,d)

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は1番です

【問077】

医薬品の使用によって発生するショック(アナフィラキシー)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 医薬品の成分に対する即時型の過敏反応(アレルギー)である。
  2. 以前に医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人は、その医薬品によるアナフィラキシーが起きるリスクは低いとされている。
  3. 適切な対応が遅れれば致命的な転帰をたどるおそれがある。
  4. 発症してから進行が非常に速い(2時間以内)ことが特徴である。

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は2番です

【問078】

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)及び中毒性表皮壊死症(TEN)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. SJSは、高熱(38℃以上)を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる病態である。
  2. SJS、TENのいずれも、目や呼吸器官等に障害が残ったり、多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある重篤な皮膚疾患である。
  3. SJSの発症機序は解明されており、関連する医薬品の種類も限られているため、発症の予測は容易である。
  4. SJSとTENは、ともに原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は2番です

【問079】

間質性肺炎に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 肺胞と毛細血管の間でのガス交換効率が低下して、血液に酸素が十分取り込めずに低酸素状態となる。
  2. 息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等が、医薬品の使用から1~2週間程度の間に起こる。
  3. かぜ、気管支炎等の症状と区別することは容易である。
  4. 症状が一時的で改善することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が繊維化を起こして硬くなってしまう状態)となる場合がある。

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は3番です

【問080】

副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧上昇が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。
  2. 瞳孔の散大(散瞳)を生じうる成分が配合された医薬品を使用した後でも、乗物や機械類の運転操作は注意して行えば問題はない。
  3. かぶれ症状は、太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることもある(光線過敏症)。
  4. 医薬品の使用によって引き起こされた痒み等の症状に対しては、一般の生活者が自己判断で別の医薬品を用いて対症療法を行うことが求められている。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

正解はコチラ

正解は3番です

コメントをどうぞ