登録販売者:過去問[鳥取,島根,岡山,広島,山口共通]H22-10

主な医薬品とその作用【問091~100】

【問91】

禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. ニコチンは、交感神経系を鎮める作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
  2. 口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。
  3. 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、摂取されたニコチンにより胎児又は乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
  4. 菓子のガムのように噛かむと、唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい口腔粘膜からの吸収が十分なされない。

No a b c d
1
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3
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5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問092】

滋養強壮保健薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウは、医薬部外品に配合することができる。
  2. 薬用酒は、血行を促進させる作用があることから、手術や出産の直後等で出血しやすい人では使用を避ける必要がある。
  3. ビタミン成分は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
  4. ビタミンの補給を目的とした医薬部外品は、神経痛、しみ、そばかすの症状についての効能効果も認められている。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問093】

生薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a レンギョウ モクセイ科のレンギョウ又はシナレンギョウの果実を用いた生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。
b/td> ブシ キンポウゲ科のハナトリカブトの塊根であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
c ユウタン クマ科のヒグマ又はその他近縁動物の胆汁の乾燥物を用いた生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化成分として配合される場合もある。
d ウワウルシ ツツジ科のクマコケモモの葉であり、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。

No a b c d
1
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3
4
5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問094】

駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 複数の駆虫薬の併用で駆虫効果が高まる。
  2. 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。
  3. 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すためヒマシ油を併用する。
  4. 駆虫薬は、腸管内に生息する虫体にのみ作用し、腸管内の虫卵には駆虫作用が及ばないので、それが成虫となった頃に、あらためて使用しないと完全に駆除できない。

No a b c d
1
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5

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問095】

忌避剤・殺虫剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 忌避剤は人体に直接使用されるもので、蚊、ツツガムシ等が人体に取り付いて吸血した部位の痒み腫れの症状を和らげる効果がある。
  2. 忌避剤を使用する際、薬剤によっては合成繊維やプラスチック製品の腐食を生じることがある。
  3. ジクロルボスなど有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きを阻害することによって殺虫作用を示す。
  4. プロポクスルなどのカーバメイト系殺虫成分は、コリンエステラーゼと不可逆的に結合し、その働きを阻害することによって殺虫作用を示す。

No a b c d
1
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3
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※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問096】

尿糖・尿蛋白検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿、妊娠糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。
  2. 採尿のタイミングは、原則として尿糖の検体の場合は早朝尿(起床直後の尿)、尿蛋白の検体の場合は食後1~2時間とされている。
  3. 検査薬は、長い間尿に浸していると、より正確な検査結果が得られる。
  4. 医薬品の中には、尿検査の結果に影響を与える成分を含むものがある。

No a b c d
1
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※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問097】

貧血用薬の配合成分とその作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 銅は鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つため、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
  2. 亜鉛は消化管内で鉄を吸収されやすい形態(ヘム鉄)に保つため、硫酸亜鉛が配合されている場合がある。
  3. コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB1 の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
  4. マンガンは糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

No a b c d
1
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※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問098】

毛髪用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 塩化カルプロニウムは、末梢組織(適用局所)において、頭皮の血管を収縮、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
  2. 塩化カルプロニウムの副作用として、コリン作用による局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐き気が現れることがある。
  3. 脱毛は男性ホルモンの働きが過少であることも一因とされているため、男性ホルモン成分の一種である安息香酸エストラジオールが配合されている場合がある。
  4. 生薬成分であるチクセツニンジンは、ウコギ科トチバニンジンの根を用いた生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。

No a b c d
1
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※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問099】

みずむしとその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. みずむしは、皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる表在性真菌感染症である。
  2. イミダゾール系抗真菌薬は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
  3. 湿疹とみずむしの初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。
  4. みずむしの基礎的なケアは、足(特に、指の間)を毎日石鹸で洗った後、できるだけ保湿した状態に保つことである。

No a b c d
1
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※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問100】

次の記述にあてはまる漢方処方製剤はどれか。

くしゃみや鼻汁・鼻閉(鼻づまり)等の鼻炎症状、薄い水様の痰を伴う咳、気管支炎、気管支喘息等の呼吸器症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。

  1. 小青竜湯
  2. 七物降下湯
  3. 防已黄耆湯
  4. 大黄甘草湯

※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用

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