主な医薬品とその作用【問081~090】
【問081】
胃腸に作用する薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 健胃薬、消化薬、整腸薬又はそれらの目的を併せ持つものには、医薬部外品として製造販売されている製品もあり、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められているが、効能・効果の範囲は医薬品と同じである。
- 制酸薬は胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
- 消化薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品である。
- 健胃薬は、炭水化物、脂質、蛋白質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問082】
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となる。
- 一度に何滴も点眼すると効果は増すが、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。
- コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行わないことが望ましい。
- 全身性の副作用として、皮膚に発疹、発赤、痒みが現れることがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問083】
漢方の考え方に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、( )内の同じ文字の場所には、同じ字句が入る。
患者の証(体質及び症状)に基づく考え方とは、体質を( a )と( b )とに分類し、それに応じて処方を選択する考え方である。
( a )とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質( 体力の衰えている人、体の弱い人) をいい、( b ) とは、そうしたエネルギーの貯蔵量が多い体質( 比較的体力がある状態) を指す。
症状については、( c ) と( d ) とに分類される。( c ) とは、実際に使用するエネルギーが少ないため臓器の機能が低下している状態であり、( d )とは、実際に使用するエネルギーが多いため臓器の機能が亢進している状態をいう。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 陰証 | 陽証 | 虚証 | 実証 |
2 | 陽証 | 陰証 | 実証 | 虚証 |
3 | 実証 | 虚証 | 陽病 | 陰病 |
4 | 虚証 | 実証 | 陰病 | 陽病 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問084】
眠気を防ぐ薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- カフェインは、脳に軽い鎮静状態を引き起こす作用を示す。
- カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を緊張させる働きがあり、尿量の減少をもたらす。
- 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして500mg、1日摂取量では1000mg が上限とされている。
- 成長期にある小児の発育には睡眠が重要であり、眠気防止薬に小児向けの製品はない。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問085】
かぜ薬に配合される成分のうち、その名称と配合目的が正しい組み合わせはどれか。
No | 成分 | 配合目的 |
---|---|---|
1 | エテンザミド | 解熱鎮痛成分 |
2 | トラネキサム酸 | 鎮咳成分 |
3 | ノスカピン | 去痰成分 |
4 | ブロメライン | くしゃみや鼻汁を抑える成分 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問086】
次の記述にあてはまるビタミンはどれか。
赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。
- ビタミンB1
- ビタミンB5
- ビタミンB12
- ビタミンD
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問087】
ビタミン成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a | 酪酸リボフラビン | 骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。 |
b | パントテン酸カルシウム | しみ、そばかす、歯ぐきからの出血の予防、日焼け・かぶれによる色素沈着の症状の緩和に用いられる。 |
c | 塩酸チアミン | 神経痛、筋肉痛、関節痛(腰痛、肩こり等)、脚気の症状の緩和に用いられる。 |
d | パルミチン酸レチノール | 目の乾燥感、夜盲症の症状の緩和に用いられる。 |
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問088】
次の成分が配合されている外用痔疾用薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1g中
リドカイン 30mg
酢酸プレドニゾロン 1mg
マレイン酸クロルフェニラミン 2mg
クロルヘキシジン塩酸塩 2.5mg
トコフェロール酢酸エステル 25mg
セイヨウトチノキ種子エキス 4.17mg
- 局所麻酔成分としてリドカインが含まれているので、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
- 抗炎症成分として酢酸プレドニゾロンが含まれているので、長期連用を避ける必要がある。
- 痔疾患に伴う局所の感染を防止するために、殺菌消毒成分としてマレイン酸クロルフェニラミンが含まれている。
- 血行促進、抗炎症等の作用を期待してセイヨウトチノキ種子エキスが含まれている。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問089】
外皮用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- インドメタシンを含む外皮用薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、胎児への影響を考慮して、使用を避けることが望ましい。
- ケトプロフェンを含む外皮用薬は、まれに重篤な副作用として光線過敏症を生じることがある。
- サリチル酸メチルは、皮膚から吸収された後、サリチル酸に分解されて、主として局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。
- ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する外皮用薬では、長期連用を避ける必要がある。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
解答なし
【問090】
歯痛薬又は歯槽膿漏薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 歯痛薬(外用)に含まれるアミノ安息香酸エチルは、知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。
- 歯痛薬(外用)に用いられるサンシュユは、ミズキ科のサンシュユの偽果の果肉を用いた生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
- グルコン酸クロルヘキシジンが口腔内に適用される場合、まれに重篤な副作用としてアナフィラキシーを生じることがある。
- 歯槽膿漏薬(外用)に含まれているグリチルリチン酸二カリウムは、歯周組織の修復を促すことを目的として用いられる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です