主な医薬品とその作用【問061～070】
【問061】
かぜの発症と諸症状、かぜ薬の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- かぜの症状は、生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば自然に治る。
- かぜは、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる単一の疾患である。
- かぜは、発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、総合感冒薬ではなく、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬などを選択することが望ましい。
- インフルエンザ（流行性感冒）は、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問062】
かぜ薬に配合される成分のうち、抗ヒスタミン成分に該当しないものはどれか。
- フマル酸クレマスチン
- メキタジン
- マレイン酸クロルフェニラミン
- 塩酸エチルシステイン
- 塩酸ジフェンヒドラミン
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問063】
かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、カンゾウを含まないものはどれか。
- 香蘇散
- 小柴胡湯
- 葛根湯
- 半夏厚朴湯
- 麦門冬湯
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問064】
痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬の働きに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 痛みや発熱は、体内で産生されるプロスタグランジンの働きによって生じる。
- 解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷自体を治すものである。
- 腹痛を含む痙攣性の内臓痛については、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できない。
- 月経痛（生理痛）は、月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっていることから、解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれている。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問065】
鎮暈薬（乗物酔い防止薬）の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- アミノ安息香酸エチルが配合されている場合には、６歳未満への使用は避ける必要がある。
- 抗ヒスタミン成分は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。
- 塩酸ジフェニドールは、白内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させる。
- 臭化水素酸スコポラミンは、肝臓で緩やかに代謝されるので、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問066】
呼吸器官に作用する薬に含まれる成分とその成分の配合目的に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 塩酸メチルエフェドリン…痰の切れを良くする成分（去痰成分）
- 塩化リゾチーム …炎症を和らげる成分（抗炎症成分）
- 塩酸ブロムヘキシン …気管支を拡げる成分（気管支拡張成分）
- リン酸コデイン …中枢神経系に作用して咳を抑える成分（鎮咳成分）
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問067】
口腔咽喉薬や含嗽薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
- 口腔咽喉薬に抗ヒスタミン成分が配合されている場合、鎮咳去痰薬のように、咳に対する薬効も合わせて標榜することができる。
- 塩化リゾチームは口腔咽喉薬や含嗽薬の配合成分として使用された場合であっても、ショック（アナフィラキシー）や皮膚粘膜眼症候群のような重篤な副作用を生じることがある。
- アズレンスルホン酸ナトリウム（水溶性アズレン）は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合される場合がある。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問068】
腸の薬、その配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 塩酸ロペラミドが配合された一般用医薬品の止瀉薬は、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬の併用は避ける必要があり、また、１５歳未満の小児には適用がない。
- ヒマシ油は、腸内容物の緩やかな排除を目的として用いられるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性にも使用できる。
- 次没食子酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、海外において長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があり、一週間以上継続して使用しないこととされている。
- タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、卵に含まれる蛋白質（カゼイン）から精製された成分であるため、卵にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,c)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問069】
ビタミンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ビタミンＢ2 …腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
- ビタミンＥ …体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。
- ビタミンＡ …夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
- ビタミンＢ6 …炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 2 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
| 3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問70】
漢方の特徴・基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間（１ヶ月位）継続して服用されることがある。
- 漢方処方製剤は、用法用量に適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後６ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
- 漢方薬は、漢方の考え方に沿うように、生薬が一定の規則によって組み合わせて構成されたものである。
- 漢方処方製剤は、副作用が少ないため、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることはない。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は１番です