主な医薬品とその作用【問021~030】
登録販売者の試験問題について、北海道,青森,岩手,秋田,山形,宮城,福島は出題内容が共通です。
【問021】
次の表は、一般用医薬品のかぜ薬に含まれている成分の一覧である。このかぜ薬に含まれている
成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
<6錠中>
クレマスチンフマル酸塩 ― 1.34mg
リゾチーム塩酸塩(リゾチームとして) ― 90mg(力価)
ベラドンナ総アルカロイド ― 0.3mg
アセトアミノフェン ― 900mg
ジヒドロコデインリン酸塩 ― 24mg
ノスカピン ― 48mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 ― 60mg
無水カフェイン ― 75mg
ベンフォチアミン ― 24mg
- くしゃみや鼻水を抑えることを目的として、ノスカピンが配合されている。
- クレマスチンフマル酸塩は、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる作用を示す。
- ベラドンナ総アルカロイドの副作用として、排尿困難が現れることがある。
- リゾチーム塩酸塩は、炎症を生じた鼻粘膜や喉の組織の修復に寄与するほか、痰の排出を容易にする作用を示す。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問022】
解熱鎮痛成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- アセトアミノフェンは、中枢作用による解熱、鎮痛作用のほか、末梢における抗炎症作用が期待できる。
- ピリン系の解熱鎮痛成分として、アスピリンやサザピリンがある。
- 一般用医薬品では、解熱鎮痛成分としてイブプロフェンを含有する小児向けの内服薬はない。
- アスピリンにのみ発現する副作用として、「アスピリン喘息」がある。
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問023】
プロスタグランジンと解熱鎮痛薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生される。
- 解熱鎮痛薬による末梢でのプロスタグランジンの産生抑制は、循環血流量を増加させ、心臓に障害のある
患者にとって症状の改善に役立つ。 - 解熱鎮痛薬による末梢でのプロスタグランジンの産生抑制は、腎臓での血流量の増加につながるため、腎機能の改善に役立つ。
- 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷自体を治すものでなく、発熱や痛みを
緩和するために使用される。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問024】
解熱鎮痛薬の購入者に対する情報提供に関する以下の記述について、最も適切なものはどれか。
- 高熱時の体力消耗を抑えるため、必ず平熱になるまで解熱鎮痛薬の服用を続けるよう伝えた。
- 腹痛を含む痙攣性の内臓痛については、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果が期待できないことを説明した。
- 頭痛の発症には、頭痛が起こるのではないかという不安感も含め、心理的影響が大きいことから、症状
が現れないうちに服用すると効果的であると伝えた。 - 15歳未満の小児に対し、インフルエンザ流行期に、解熱鎮痛成分としてエテンザミドを含む製品の選択を提案した。
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問025】
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 15歳未満の者には使用を避ける必要がある。
- 慢性的に不眠症状のある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象
とするものではない。 - 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害も適用対象である。
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は、催眠鎮静薬以外の一般用医薬品や医療用医薬品にも配合
されていることがあるので、併用に注意が必要である。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問026】
主たる有効成分としてカフェインが配合されている眠気防止薬の購入者への情報提供に関する
以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- カフェインには、反復摂取により依存を形成するという性質があるため、服用は短期間にとどめ、連用
してはならないと伝えた。 - かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を勧めた。
- 小学生の勉強時の眠気防止のため、眠気防止薬を勧めた。
- 眠気防止の効果をより高めるため、お茶やコーヒーで服用するよう説明した。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問027】
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用は控える必要がある。
- 乗物酔い防止薬には、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されているため、つわりに
伴う吐きけへの使用も適当である。 - 乗物酔い防止薬に3 歳未満の乳幼児向けの製品はない。
- ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人が服用すると、その
症状を悪化させるおそれがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問028】
鎮暈薬(乗物酔い防止薬) の代表的な配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- スコポラミン臭化水素酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳
への血流を改善する作用を示す。 - メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く持続時間が長い。
- プロメタジンテオクル酸塩等のプロメタジンを含む成分は、外国において乳児突然死症候群や
乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける
必要がある。 - ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる
ほか、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待される。
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問029】
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する以下の記述のうち、正しい
ものの組み合わせはどれか。
- 配合される生薬成分は、いずれも古くから伝統的に用いられているため、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用は起こらない。
- 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には
使用しないこととなっている。 - 小建中湯を乳幼児に使用する場合は、用法用量どおりに服用すれば、特に体格の個人差に留意する必要はない。
- 小児鎮静薬を保護者側の安眠等を図ることを優先して使用することは適当でない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問030】
口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 口腔咽喉薬の中には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分を配合しているものがある。
- 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への
移行による全身的な影響も生じやすくなる。 - トローチ剤やドロップ剤は、噛み砕いて飲み込むことにより、即効性の効果を示す。
- 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く
息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は3番です