人体の働きと医薬品【問071~080】
登録販売者の試験問題について、北海道,青森,岩手,秋田,山形,宮城,福島は出題内容が共通です。
【問071】
外皮系に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は
手のひら、足底、脇の下、背中の皮膚に限って起こる。 - メラニン色素の量は、皮膚の色に影響を与えているが、毛の色には影響を与えない。
- 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性の蛋白質からなる結合組織の層で、
毛細血管や知覚神経は通っていない。 - 皮脂腺は腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えて死んだ腺細胞自身が
分泌物(皮脂)となって、毛穴から排出される。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問072】
筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能
や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。 - 腱は筋細胞と結合組織からできており、伸縮性がある。
- 心筋は、意識的にコントロールできない筋組織(不随意筋)である。
- 骨格筋は横紋筋とも呼ばれ、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問073】
脳や神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
- 脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の
組織へ移行できる物質の種類は限られている。これを血液脳関門という。 - 脳は、記憶、情動、意思決定等の働きを行っている。
- 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの
刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを末梢反射と呼ぶ。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問074】
自律神経系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 概ね、交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢を
とるように働き、副交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。 - 交感神経系が活発になると末梢血管が拡張し、副交感神経系が活発になると末梢血管が収縮する。
- 汗腺を支配する交感神経線維の末端では、ノルアドレナリンが伝達物質として放出される。
- 気管支において、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発
になっているときには他方は活動を抑制している。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成 年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問075】
薬の吸収、代謝、排泄に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、皮膚から循環血液中へ
移行する医薬品成分の量が比較的少ないため、全身作用は現れない。 - 坐剤は、直腸内で溶けて有効成分が直腸粘膜から容易に循環血液中に
入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 - 一般用医薬品では、鼻腔粘膜からの吸収による全身作用を目的とする点鼻薬はない。
- 消化管で吸収された医薬品の成分は、主に肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問076】
剤型に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 口腔内崩壊錠は、水なしで服用することもでき、固形物を飲み込むことが困難な
高齢者や乳幼児も、口の中で溶かした後に唾液と一緒に飲み込むことができる。 - チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であり、水なしでも服用できる。
- カプセル剤は、水なしで服用するとカプセルの原材料として広く用いられる
ゼラチンが喉や食道に貼り付くことがあるため、注意が必要である。 - 内用液剤は、固形製剤に比べて有効成分が消化管から吸収されるのが遅い。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問077】
副作用として現れる間質性肺炎に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 気管支又は肺胞に炎症を生じたものである。
- 悪化すると肺繊維症(肺が繊維化を起こして硬くなってしまう症状)となる場合がある。
- 肺胞と毛細血管の間でのガス交換効率が低下し、血液に酸素が十分取り込めずに低酸素状態となる。
- 原因となる医薬品を使用して短時間(1時間以内)で、鼻水・鼻づまりが起こり、
続いて咳、喘鳴、呼吸困難を生じて、それらが次第に悪化する。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
不適切問題と判断し、「解答なし」のため全員を正解として採点しています。
【問078】
身体の局所に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 接触皮膚炎は、原因となる医薬品が触れた部分の皮膚のみに生じ、正常な
皮膚との境目がはっきりしているのが特徴である。 - 接触皮膚炎は、原因となった医薬品との接触がなくなれば、通常は
1週間程度で症状は治まり、再びその医薬品と接触しても再発はしない。 - 光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分だけでなく、光が当たった部分
の皮膚から全身へ広がり、重篤化する場合がある。 - 光線過敏症の症状が現れると、一過性の瞳孔散大(散瞳)による異常な
眩しさ、目のかすみ等が起きるので、乗物や機械類の運転操作を避ける必要がある。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問079】
副作用として現れる中毒性表皮壊死症に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 症状は、口唇の発赤・びらん、目の充血など部分的に発生し、全身に広範囲で発症するおそれはない。
- 原因と考えられる医薬品の長期服用(1年間以上)で発症することが多い。
- 全身性エリテマトーデスとも呼ばれる。
- 多臓器障害の合併症等により、致命的な転帰をたどることがある重篤な皮膚疾患である。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問080】
第1欄の記述は胃腸症状に現れる副作用に関する説明である。( )の
中に入れるべき字句は第2欄のどれか。
第1欄
腸内容物の通過が阻害された状態を( )といい、腸管自体は閉塞を起こしていなくても、
医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス
排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
第2欄
- 偽アルドステロン症
- 消化性潰瘍
- イレウス
- 混合性結合組織病
- レイノー現象
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です