主な医薬品とその作用【問091~100】
登録販売者の試験問題について、福岡,佐賀,長崎,熊本,大分,宮崎,鹿児島,沖縄は出題内容が共通です。
【問091】
以下の皮膚に用いられる医薬品成分のうち、抗菌作用を有するものとして正しいものを下から一つ選びなさい。
- マレイン酸クロルフェニラミン
- ニコチン酸ベンジル
- 塩酸イソチペンジル
- ジフェニルイミダゾール
- クロラムフェニコール
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問092】
殺菌消毒作用を示すものとその説明の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
(殺菌消毒作用を示すもの) | (説明) | |
---|---|---|
a | クレゾール石鹸液 | 結核菌を含む一般細菌類、真菌類、 ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。 |
b | トリクロルイソシアヌル酸 | 有機塩素系殺菌消毒成分で、塩素臭や刺激性、 金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の 大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。 |
c | エタノール | 結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して 比較的広い殺菌消毒作用を示すが、 ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 |
d | サラシ粉 | 強い酸化力により一般細菌類、真菌類、 ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、 皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には 用いられない。 |
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問093】
歯痛及び歯槽膿漏薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、グルコン酸クロルヘキシジンが配合されている場合がある。
- 塩酸ジブカインは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。
- 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがある塩化
リゾチームが配合されている場合がある。 - グリチルリチン酸二カリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を
抑える効果も期待して配合されている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問094】
尿糖検査薬、尿蛋白検査薬及び泌尿器系に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
- 尿糖の検査の場合、原則として食前(1~2時間)の尿を検体とする。
- 泌尿器系の機能が正常に働いていて、また、血糖値が正常であれば、糖分や蛋白質は腎臓の尿細管においてほとんどが排出される。
- 尿蛋白の検査の場合、原則として食後(1~2時間)の尿を検体とする。
- 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問095】
禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 禁煙補助剤(咀嚼剤)は、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
- 禁煙補助剤(咀嚼剤)は、菓子のガムのように噛むことにより唾液が多く分泌され、ニコチンを唾液とともに
飲み込んで使用することが、副作用の軽減につながる。 - ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用
により、その作用を増強させるおそれがある。 - 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害、重い心臓病等の基礎疾患がある人(3ヶ月以内の心筋梗塞発作が
ある人、重い狭心症や不整脈と診断された人)では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける
必要がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
【問096】
妊娠検査薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
- 検体としては、尿中hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が検出されやすい就寝直前の尿が向いているが、
尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。 - 高濃度の蛋白尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陽性を示すことがある。
- 尿中のhCGの検出反応は、検出感度が安定しており、温度の影響を受けることはない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問097】
外用薬として用いられる口内炎用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
- シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
- 口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴うことのある口内炎、舌炎の緩和を目的として口腔内局所に適用される。
- 患部からの細菌感染を防止することを目的として、アズレンスルホン酸ナトリウムが配合されている場合がある。
- 口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、口腔咽喉薬、含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔を置くことが望ましい。
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問098】
殺虫剤に含まれる成分とその分類に関する以下の組み合わせについて、正しいものを下から一つ選びなさい。
No | 成分 | 分類 |
---|---|---|
1 | ピリプロキシフェン | 有機リン系殺虫成分 |
2 | プロポクスル | オキサジアゾール系殺虫成分 |
3 | ジフルベンズロン | 有機塩素系殺虫成分 |
4 | メトキサジアゾン | カーバメイト系殺虫成分 |
5 | フェノトリン | ピレスロイド系殺虫成分 |
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問099】
滋養強壮保健薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- アスパラギン酸ナトリウムは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。
- ビタミンD主薬製剤は、トコフェロール又はコハク酸トコフェロールが主薬として配合された製剤で、
骨歯の発育不良、くる病の予防、また、妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。 - 皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として、ナイアシン(ニコチン酸等)、ビタミンB5(パントテン
酸カルシウム等)、ビオチンが配合されている場合がある。 - 滋養強壮保健薬は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、また、滋養強壮の
効果が高まるものでもない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問100】
鼻炎用点鼻薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の適切な組み合わせを下から一つ選びなさい。
鼻炎用点鼻薬は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( ア )させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる
ことを目的としており、( イ )等の( ウ )成分が主体となっている。
No | ア | イ | ウ |
---|---|---|---|
1 | 拡張 | 塩酸ジフェニルピラリン | アドレナリン作動 |
2 | 拡張 | 塩酸フェニレフリン | 抗ヒスタミン |
3 | 収縮 | 塩酸ジフェニルピラリン | アドレナリン作動 |
4 | 収縮 | 塩酸ジフェニルピラリン | 抗ヒスタミン |
5 | 収縮 | 塩酸フェニレフリン | アドレナリン作動 |
※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用
正解は5番です