医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
登録販売者の試験問題について、福岡,佐賀,長崎,熊本,大分,宮崎,鹿児島,沖縄は出題内容が共通です。
【問011】
医薬品に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
- 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性
等の確認が行われる仕組みになっている。 - 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によらない場合もある。
- 一般用医薬品を一定期間使用しても症状の改善がみられない場合には、すみやかに別の一般用医
薬品を提案する必要がある。 - 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものである。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問012】
アレルギーに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を
解答欄に記入しなさい。
- アレルギーとは、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることである。
- アレルギー症状には、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や
湿疹、かぶれ等の皮膚症状、血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ等が生じることが多い。 - アレルギーを起こしたことのない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合
には、アレルギー反応を起こすことがある。 - アレルギーには、遺伝的な要素は特に認められない。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問013】
乳幼児・小児に対する医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下か
ら一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
- 小児は、大人と比べ循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
- 医薬品の販売に従事する専門家においては、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与える使用法
は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう保護者等に対して説明が
なされることが重要である。 - 医薬品が喉につかえると、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせるこ
とがある。 - 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品
を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問014】
高齢者に対する医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ
選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
- 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として50歳以上
を指す。 - 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が弱
まり、若年時と比べて副作用の生じるリスクが低くなる。 - <手先の衰えのため、医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合がある。/li>
- 一般用医薬品の用法用量は、ある程度の個人差は折り込んで設定されているため、高齢者におい
ても、基本的には、定められた用量の範囲内で使用されることが望ましい。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問015】
妊婦・授乳婦等に対する医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下
から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
- 妊婦の血液は直接胎児へ流れ込むため、医薬品を使用するときは注意が必要である。
- 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることか
ら、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮するこ
とが望ましい。 - 授乳婦において、吸収された医薬品の一部が乳汁中に移行することが知られていても、通常の使
用の範囲では乳幼児への具体的な悪影響は判明していないものもある。 - 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は困難で
ある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問016】
プラセボ効果に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選び、その番号を
解答欄に記入しなさい。
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)等が関与
して生じると考えられている。 - プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
- プラセボ効果は、主観的な変化であり、客観的に測定することは出来ない。
- 医薬品は、プラセボ効果を目的として使用されるべきではない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問017】
以下の記述は、薬事法第25条第1号で規定される一般用医薬品の定義に関する条文の一部である。
( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入し
なさい。
「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( ア )ものであって、
( イ )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( ウ )の選択により使用さ
れることが目的とされているもの」
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 著しくない | 薬剤師 | 需要者 |
2 | 著しくない | 薬剤師 | 購入者 |
3 | 著しい | 登録販売者 | 購入者 |
4 | 著しい | 登録販売者 | 需要者 |
5 | 著しくない | 登録販売者 | 購入者 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問018】
医薬品の副作用の定義を以下の記述のとおり定めている法律名を下から一つ選び、その番号を解答
欄に記入しなさい。
「許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に
発現する有害な反応」
- PL法(製造物責任法)
- 薬事法
- 医療法
- 薬剤師法
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構法
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問019】
サリドマイド製剤に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選び、その番号を解答欄に記入し
なさい。
- サリドマイドは、胃腸薬にも配合されていた。
- 血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、R体のみが有する作用であり、S
体のみを分離して製剤化したものでは催奇形性はない。 - 1961年11月に、西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、
これを受け日本は同年の12月に製品回収を行った。 - サリドマイドは、胎盤関門を通過しない。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問020】
スモンに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄
に記入しなさい。
- スモンとは、亜急性脊髄視神経症のことである。
- スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半
身の痺れや脱力、歩行困難等が現れるが一時的であり、時間の経過とともに症状は軽快し、後遺症は残らない。 - スモン訴訟は、製薬企業ではなく国を被告として提訴された。
- スモンは、キノホルム製剤が原因である。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です