主な医薬品とその作用【問091~100】
登録販売者の試験問題について、福岡,佐賀,長崎,熊本,大分,宮崎,鹿児島,沖縄は出題内容が共通です。
【問091】
皮膚に用いる薬に関する以下の組み合わせについて、正しいものを一つ選びなさい。
No | (成分) | (期待される主な作用) |
---|---|---|
1 | 塩酸ナファゾリン | 患部の蛋白質と結合して皮膜を 形成し、皮膚を保護する。 |
2 | ポリエチレンスルホン酸 ナトリウム |
損傷皮膚の組織修復を促す。 |
3 | ニコチン酸ベンジル | 創傷面からの出血を抑える。 |
4 | 酸化亜鉛 | 患部局所の血行を促す。 |
5 | ユーカリ油 | 皮膚表面に冷感刺激を与え、反射的な 血管の拡張による患部の血行を促す。 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問092】
解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 発熱について、発疹や痒みなどの皮膚症状を伴っている場合や、発熱が1週間以上続いているような
場合には、自己判断で一般用医薬品である解熱鎮痛薬を用いて安易に熱を下げることで、かえって発熱の原因である病気をこじらせるおそれがある。 - 通常、38℃以下の発熱であっても、ひきつけや著しい体力消耗のおそれがあることから平熱になるまで解熱鎮痛薬を使用する必要がある。
- 月経痛(生理痛)については、年月の経過に伴って次第に増悪していくような場合には、子宮内膜症等の
病気の可能性があり、一般用医薬品である解熱鎮痛薬によって自己治療を図るのでなく、医療機関を受診することが望ましい。 - 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が現れないうちに予防的に使用することが望まれる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問093】
毛髪用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 毛髪用薬は、脱毛の防止、育毛、ふけや痒みを抑えること等を目的としたものである。
- チクセツニンジンは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
- 「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は、医薬品においてのみ認められている。
- 毛髪用薬として、女性ホルモン成分が配合されていることがある。
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問094】
以下の女性ホルモンの一種であるエストラジオールに関する記述について、( )の中に入れるべき字句を下から一つ選びなさい。
エストラジオールの長期連用により、( )を生じるおそれがあるため、定期的な検診を受けることが望ましい。
- 高脂血症
- 貧血
- 血栓症
- 肺結核
- 更年期障害
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問095】
胃腸に作用する薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 健胃薬や整腸薬には医薬部外品として製造販売されている製品はない。
- 健胃薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う吐き気等の症状を緩和することを目的とする。
- 消化薬は、炭水化物、脂質、蛋白質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする。
- 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、ロートエキスが配合されている場合がある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問096】
以下の医薬品成分のうち、ステロイド性抗炎症成分として、正しいものを一つ選びなさい。
- ブフェキサマク
- イブプロフェンピコノール
- フェルビナク
- サリチル酸グリコール
- デキサメタゾン
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問097】
殺菌消毒成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- エタノールは、一般細菌類、真菌類に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌には作用を示さない。
- オキシドールは、過酸化水素を成分とし、発生する水素の還元作用によって殺菌効果を示す。
- ポビドンヨードは、ヨウ素に対し、アレルギー既往歴のある患者には使用を避ける必要がある。
- イソプロピルメチルフェノールは、細菌や真菌類の蛋白質を変性させることにより殺菌消毒作用を示し、患部
の化膿を防ぐことを目的として用いる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問098】
点眼薬の使用方法に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 結膜嚢の容積は約50μLであるのに対し、1滴の薬液の量は約30μLであることから、効果を得る
ためには一度に数滴点眼する必要がある。 - 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じ、目頭を軽く押さえると薬液が鼻腔内に流れ込むのを防ぐこと
ができ、効果的である。 - コンタクトレンズを装着したままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り行わないことが望ましい。
- 眼科用薬には、副作用として、目の充血や痒み、腫れが現れることがあるが、全身性の副作用が現れることはない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問099】
胃や腸に作用する薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の適切な組み合わせを下から一つ選びなさい。
制酸成分である炭酸水素ナトリウムは、酸度の高い食品である( a )等での服用は適当でない。
胃粘膜保護・修復成分である( b )はアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける
必要がある。また、( c )については、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。肝臓病の診断
を受けた人は、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談することが
望ましい。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 炭酸飲料 | アルジオキサ | テプレノン |
2 | 炭酸飲料 | ジアスターゼ | テプレノン |
3 | 炭酸飲料 | アルジオキサ | ジメチルポリシロキサン |
4 | 緑茶 | ジアスターゼ | ジメチルポリシロキサン |
5 | 緑茶 | アルジオキサ | ジメチルポリシロキサン |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問100】
催眠鎮静薬の配合成分として用いられるブロムワレリル尿素に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
- 抗ヒスタミン成分であり、脳の下部での睡眠・覚醒に関与する部位の神経細胞への刺激の発生を抑制することで眠気を促す。
- 胎児障害の可能性がないため、妊婦の不眠障害に適している。
- 反復して摂取すると依存を生じるおそれがある。
- 大量摂取による急性中毒が、代表的な薬物中毒の一つとなったため、催眠鎮静薬以外の一般用医薬品には配合されていない。
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です