医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
登録販売者の試験問題について、福井,滋賀,京都,兵庫,和歌山は出題内容が共通です。
【問011】
医薬品と食品との飲み合わせに関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっているため、ニトログリセリン(舌下錠)では、通常より
も代謝されやすくなり、十分な薬効が得られなくなる。 - 医薬品の代謝によって産生する物質(代謝産物)には、薬効があるものはない。
- 総合感冒薬とコーヒーを一緒に服用すると、カフェインの過剰摂取となる場合がある。
- 生薬には、食品として流通可能なものもあり、そうした食品をあわせて摂取すると、生薬成分が
配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問012】
乳児又は小児の医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
- 小児は、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくいため、中枢神経系に影響を与える医薬品の副作用が起こりにくい。
- 小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の
目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。 - 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、
状態が急変しやすいため、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくい。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問013】
高齢者の医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 高齢者は、医薬品の副作用で口渇を生じた場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなる。
- 生理機能が衰えている高齢者であっても、一般用医薬品については、基本的には、定められた用量の範囲内で使用することが望ましい。
- 高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの
程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。 - 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の
症状が悪化する場合がある。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問014】
妊婦、妊娠していると思われる女性又は母乳を与える女性に関する記述について、誤っているものはどれか。
- 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
- 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
- ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
- 母体が医薬品を使用した場合には、血液-胎盤関門によって、医薬品の成分の胎児への移行はすべて防御される。
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問015】
プラセボ効果に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをプラセボ効果(偽薬効果)という。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある。
- プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
- プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 正 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問016】
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されていなければならないため、配合されている成分は、
高温や多湿等による品質の劣化を起こしにくいもののみが使用されている。 - 医薬品の外箱等に記載されている「使用期限」は、開封後に保管された場合に品質が保持される期限である。
- 一般に、医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
- 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下することはあるが、人体に
好ましくない作用をもたらす物質を生じることはない。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問017】
一般用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 世界保健機関によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者に対して、医薬品の販売に結びつけていくための情報提供を行うことが重要である。
- 一般用医薬品を一定期間使用しても症状の改善がみられないときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
- 高熱や激しい腹痛がある場合、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処とはいえない。
No | a | b | c | d |
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1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 正 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問018】
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- サリドマイド訴訟とは、解熱鎮痛剤として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が
使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟をいう。 - サリドマイド製剤の副作用である血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、S体のみが有する作用である。
- 日本では、サリドマイド製剤の催奇形性についての勧告が届いた後、速やかに販売停止及び回収措置が行われた。
- サリドマイドによる薬害事件をきっかけとして、副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
No | a | b | c | d |
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1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問019】
スモンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- スモン訴訟とは、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に
罹患したことに対する損害賠償訴訟をいう。 - スモンに罹患すると、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
- スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、重症患者に対する介護事業等が講じられている。
- スモン訴訟は、国のみを被告として提訴され、国は、スモン患者の早期救済のためには、和解による
解決が望ましいとの基本方針に立ち、各地の地裁及び高裁において和解がすすめられた。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問020】
HIV訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )の投与を受けた
ことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
No | a | b | c |
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1 | 血友病 | 血小板 | 血液凝固因子製剤 |
2 | 白血病 | 血漿 | 血液凝固因子製剤 |
3 | 白血病 | 血小板 | アルブミン |
4 | 血友病 | 血漿 | 血液凝固因子製剤 |
5 | 血友病 | 血小板 | アルブミン |
※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用
正解は4番です