主な医薬品とその作用【問041~050】
登録販売者の試験問題について、福井,滋賀,京都,兵庫,和歌山は出題内容が共通です。
【問041】
内用痔疾用薬とその成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
- 痔に伴う症状の緩和を目的として、センナ(またはセンノシド)、ダイオウ等の生薬成分が配合
されている場合がある。 - カイカクはマメ科のエンジュの成熟した果実を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。
- カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。
- 肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱うっ血を改善する効果を期待して、ビタミンDが配合されている場合がある。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問042】
婦人薬の女性ホルモン成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
- エチニルエストラジオールは、エストラジオールを補充するもので、膣粘膜または外陰部に適用されるものがある。
- 妊娠中に摂取することによって胎児の先天異常の発生が報告されており、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。
- 吸収された成分が乳汁中に移行することはないため、母乳を与える女性でも使用することができる。
- 長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もあるため、定期的な検診を受けるなどの対応が必要である。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問043】
アレルギー用薬に配合される成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
- アゼラスチンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
- メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
- ケトチフェンは、抗ヒスタミン作用がないため、乗物または機械類の運転操作に支障を及ぼすことはない。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問044】
アレルギー用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 一般の生活者が自己判断により、アレルギー症状が現れる前から、予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬を使用することは適当である。
- 一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものがある。
- 一般用医薬品のアレルギー用薬は、一時的な症状の緩和に用いられるものであるため、長期の連用は
避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。 - 皮膚症状が治まると喘ぜん息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れる
場合は、一般用医薬品によって一時的な対処を図るよりも、医療機関で総合的な診療を受けた方がよい。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問045】
内服アレルギー用薬として用いられる漢方処方製剤に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
使用する人の( a )と症状にあわせて漢方処方が選択されることが重要である。( b )の症状を主とする人に
適すとされるものとして、十味敗毒湯、消風散、当帰飲子等が、( c )の症状を主とする人に適すとされるもの
として、葛根湯加川?辛夷、小青竜湯、辛夷清肺湯等がある。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 体質 | 鼻 | 皮膚 |
2 | 年齢 | 目 | 鼻 |
3 | 体質 | 皮膚 | 目 |
4 | 年齢 | 鼻 | 皮膚 |
5 | 体質 | 皮膚 | 鼻 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問046】
鼻に用いる薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- ヒスタミンの遊離を抑える成分(抗アレルギー成分)は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効である。
- フェニレフリン塩酸塩が配合された点鼻薬を過度に使用すると、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
- 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合されているベンザルコニウム塩化物は、ウイルスに対しても効果がある。
- 交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、ナファゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問047】
点眼薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内は、いずれも同じ字句が入る。
一般用医薬品の点眼薬は、その主たる配合成分から、( a )、一般点眼薬、アレルギー用点眼薬、抗菌性点眼薬に
大別される。
( a )は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用
いられる。アレルギー用点眼薬は、花粉、ハウスダスト等のアレルゲンによる目のアレルギー
症状(流涙、目の痒み、結膜充血等)の緩和を目的とし、( b )成分や抗アレルギー成分が配合されているものである。抗菌性点眼薬は、抗菌成分が配合され、結膜炎(はやり目)やものもらい(麦粒腫)、( c )等に用いられるものである。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 人工涙液 | 抗ヒスタミン | 眼瞼炎 (まぶたのただれ) |
2 | コンタクトレンズ 装着液 |
ステロイド性抗炎症 | 緑内障 |
3 | 人工涙液 | ステロイド性抗炎症 | 眼瞼炎 (まぶたのただれ) |
4 | コンタクトレンズ 装着液 |
抗ヒスタミン | 眼瞼炎 (まぶたのただれ) |
5 | 人工涙液 | 抗ヒスタミン | 緑内障 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問048】
点眼薬の使用にあたっての一般的な注意事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。
- 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を開けて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目頭を
押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。 - 点眼薬は、通常、無菌的に製造されているため、別の人と共用しても何ら支障がない。
- 点眼薬の容器に記載されている使用期限は、開封後、冷所保存した状態における期限を示したものである。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問049】
眼科用薬の配合成分とその目的とする作用に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを活性化する作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
- ビタミンDは、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の反応を改善する効果を期待して用いられる。
- プラノプロフェンは、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
- スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)等の、化膿性の症状の
改善を目的として用いられる。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問050】
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- アクリノールは、刺激性が高いため、目の周りへの使用は避ける必要がある。
- オキシドールは、ショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
- ポビドンヨードは、誤って原液を口腔粘膜に適用しないように注意する必要がある。
- ヨードチンキは、化膿している部位では、かえって症状を悪化させるおそれがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です